「お金 2.0」 資本主義の先にあるもの


■眼科医Dr. Koalaが大事にしているもの

私にとって一番大事なことは、医師としてのスキルを高めることです。

より正確に、より早く診断して、より適切に治療ができるようになりたい。
手術ももっとうまくなって、私の元へ受診してくれる人たちのQuality of Visionを高めたい。
もっと、患者さんに感謝されたい。

そんなことを考えながら、毎日仕事をしています。

医師ってどんな仕事?:医師による職業ガイド

一方で、資産形成も重要視しています。

貧しかった幼少期の反動が大きいのだと思いますが、お金の心配をせずに暮らせるくらいに資産をつくりたい
理不尽なこと・つらいことも労働にはつきものですが、それに打ち勝てるような経済的余裕・経済的自由がほしい
そんなことを考えながら、資産を育てています。

大切な家族のような非地位財に囲まれた、幸せな毎日を送りたい気持ちも強いです。

「地位財と非地位財」資産形成マインドを育てよう

■資産形成のために必要なこと

資産形成はいつも言っている通り、

①支出を減らす
②収入を増やす
③資産を運用する

の総合力になります。

若手勤務医、確実で即効で低リスクで効率的な資産形成の方法を考える

そのために私はさまざまな工夫を凝らし、資産形成に(自分に無理のない範囲で)取り組んでいます

早く裕福になりたいという気持ちもありますが、将来自分は今みたいには稼げなくなるのではないか、という未来への不安が非常に強いことが、資産形成へ自分を駆り立てているようにも思います。

弁護士や歯科医師のように、自分の価値が下がってしまい、稼げなくなっていくことを心配しています

医者が負け組になる時代

資本主義の世界では、お金がすべてです。
私たち男性は年収の多寡でマウントをとるし、結婚相談所では女性は高所得者に群がります

例に漏れず、私自身もお金に重きを置き、自分の資産の最大化を日々目指しています

■「お金2.0」に、まったりバイト中に出会う

最近の私のマイブームはこれです。

医師は暇なアルバイトを探し出し、生産的に過ごすのが超有意義

iPadのKindleアプリで、いろんな本を読んでいます。
有り余るAmazonギフト券の、有効な使い道としての側面もあります。

そこで「お金2.0」という本に出会いました。

この本はベストセラーとして有名で、タイトルだけは以前から知っていましたが、ネットサーフィン中にたまたま目に入ったので読んでみることにしました。

そして・・・その内容は、資本主義に支配された私には目からウロコのものでした。

 

興味深い概念はたくさんありましたが、たとえば・・・

社会学とライフサイエンスの、密接な連関

お金や経済という社会学的分野が、人間の脳というライフサイエンスと密接につながっている、というのはおもしろい話ですね。
たしかに昨今うまくいっているシステムや経済ルールはみな、「報酬系」の神経回路でうまく説明できます
自然の秩序、流動性の高さ、統治者のいない自浄システム・・・。

日本の成長ががなぜ止まったのかも、自然の秩序を考えればしっくりきます

テクノロジーがお金や経済の仕組みを変える


ツイッターやフェースブックといった新興ソーシャルメディア、グーグルやアップルといったIT企業が経済システムに与える影響は計り知れません

これらのサービスは、国家や会社という既存権力から、個人を解き放ちました
非対称で独占的だった情報が、私たち個人にも容易に手に入るようになってきたからです。

Youtuberに代表されるように、いまや個人の持つ力は限りなく大きくなってきています。

そして、これらのサービス・テクノロジーにより、従来貨幣に換算しにくかった「価値」を可視化できるようになりました。

これにより、従来の有用性・実用性に根差した金銭的価値だけでなく、内面的な価値や社会的な価値を私たちは定量化して認識できるようになりました

資本主義がこれまで無視してきた、目に見えない価値が新たに表舞台に立てるようになったのです。

仮想通貨は投機の対象か


正直言って、この本を読むまでビットコインのような仮想通貨は、私はただの投機の対象だと思っていました。
しかし本書を読めば、「自律分散型」の次世代的な経済システムであること、既存の経済の仕組みを劇的に改変する可能性があること、既存の経済システムに慣れ親しんだ人ほどこのような新しいシステムに順応できないこと、これらが鮮やかに理解できます。

だからといって私はビットコインを持っていないしこれからも買うつもりはありませんが、仮想通貨への見方・考え方は大きく変わりました
胡散臭い投機対象とは、大きく異なる姿がありました

資本主義から価値主義へ


グーテンベルクの活版印刷術からグーグルの検索エンジンまで、さまざまなテクノロジーにより「知識」はコモディティ化し、それ自身の価値は大きく毀損しました

それと同様に、AIの加速に端を発して今度は「お金」がコモディティ化し、その価値が低下していきます
労働はAIが代替できるようになり、私たちの大半の労働は価値を失います
それは私たち医師にとっても例外ではありません

肥大化した資本主義は限界を迎えつつあり、価値主義の時代が到来します。
営利と非営利の境界線も、経済と政治の境界線も、宗教と政治の境界線も消えていきます。

■「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」書評まとめ

資本主義のルールに則り、資産形成に邁進する私にとっては、図らずもかなり考えさせられる良書でした。
経済について詳しくなくても、非常に平易な言葉でわかりやすく説明してくれます

「お金」への考え方が、変わります

 

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