医師のiDeCo:圧倒的な節税効果を確保せよ


iDeCoという制度をご存じでしょうか。
所得が高い人ほど有利な、節税にも使える制度ですが、私の周りでは残念ながら知らない先生が多いです。

医師にとってのiDeCoのメリットを端的にまとめると、下記になります。

つまり「医師にとって」のイデコのポイントは

①累進課税
②退職所得控除
③離婚時の財産分与

というわけですね。

ちなみに私がiDeCoを運用しているSBI証券のHPにも、一般的な説明が載っています。
こちらも参考にするとよいと思います。
>>>SBI証券 iDeCo

では、これからそれぞれ詳しく述べていきますね。

■個人型確定拠出年金 iDeCo

その名の通り、国ではなく個人が運用する年金のことです。
60歳までこつこつ積み立てて、そのお金を年金として60歳以降に受け取ることができます。

積み立てたお金は自分で運用するため、各人の運用成績によって受け取れる年金額が変わります。

■特筆すべきはその節税効果


勤務先によって異なりますが、拠出可能額は月23000円=年276000円の方がマジョリティだと思います。
驚くべきことに、自分の将来の年金であるにもかかわらず拠出額の全額を所得控除することができます。

並の勤務医であれば所得税+住民税の税率はおおよそ30~40%になる人が多いですが、その場合の節税効果は毎年82800~110400円となります。
累進課税ですから当然所得の高い人ほど節税効果が大きく、つまり医師にとって有利な制度です。
これを10年20年と続けた場合の資産運用への効果は明らかです。

また運用対象は定期預金や国債など元本割れしないものも含まれます。
どうしても損はしたくないという場合には、元本を保証しつつ節税効果だけを享受することも可能です。

iDeCo口座内の運用に関しては非課税となるため、実際には金額の変動する商品の方が妙味がありますが...

ちなみに、医師の場合は節税によって得られる効果が大きくほかにも様々な手法がありますね↓

■一括受取なら退職所得控除適用!

このiDeCo、60歳を過ぎてから一括で受け取る場合、退職所得控除が適用されます。
退職金の受け取りはふつうの給与所得と比較してかなり優遇されており、とくに拠出期間が長くなればなるほど退職所得控除の枠が増えるためそれが顕著になります。

ところで医師は一般企業に長年勤める人と違い、転々と職場が変わる人が多いです。
そうなると何千万円ももらえるエリートサラリーマンと比較して退職金はかなり目減りしてしまうため、このままではせっかくの退職所得控除の枠が無駄になってしまいます。

したがって退職金が期待できない医師の場合は、iDeCoの残高をたんまり積み上げておくことで、退職所得控除の恩恵を十分に得ることができるわけです。

■離婚時の財産分与対象外!知られざる圧倒的財産保全効果

なぜかあまり知られていませんが、iDeCoは離婚時の財産分与の対象外になります。
住民税・所得税の節税効果は有名ですが、さらに隠れたストロングポイントがあるんですよね。
ちりも積もればなので、かならず積み立てておきましょう。

余談ですが、iDeCoは離婚時の財産分与どころか、自己破産ですら守られます
(つまり自己破産してもなお、手元にお金が残ります

60歳まで引き出せない代わりに、それまでの間は強力な"箱"の中にお金を避難できるわけですね。

結婚・離婚にまつわるさらなるハウツーは、こちらの記事もご覧ください。

■iDeCOの欠点

強力な節税手段であるiDeCoですが、もちろん無敵ではありません。

60歳まで拠出金を引き出せないという欠点があるのです。
したがって途中で引き出さないといけないようなお財布事情の場合には活用すべきでありません。

しかしここでも医師等の高所得者は有利です。
今の収入で、月23000円を老後のために貯蓄できますか?

手取り収入が少なければなかなか工面できないでしょうが、医師の収入であればおそらくさほどしんどくないはずです。
しかもその金額のうち30~40%は減税されて手元に残ります
高所得者ほど、iDeCoにお金を回す余裕があるのです。

■医師のiDeCo まとめ


以上から「老後のために手つかずにしておけるお金を、月23000円捻出できる人」にとってiDeCoは非常に強力な資産運用ツールです。
もし万が一投資にアレルギーがあるのなら、元本保証商品で運用することも可能です。

正直に言って、医師の収入でiDeCoを使わないというのはマネーリテラシーが低すぎます
これほどメリットのある制度は少ないので、ふるさと納税と合わせてすぐに活用すべきです。

ちなみにiDeCoで積立できる商品は、証券会社によって大きく異なります

証券会社選びは、iDeCoに関しては個人的にはSBI証券がおすすめです。
私もSBI証券で運用していますが、商品ラインナップ諸手数料・コストともトップクラスです。

詳しくは公式サイトをご覧ください。
>>>SBI証券 iDeCo

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