まったりバイトは休日の過ごし方として非常に有意義で、最近の私のお気に入りです。
独身ブサメンが家にいても、何も生まれませんからねw
今回は、先日まったりアルバイトの最中に読んだ本を紹介します。
飲食店経営で財を成した方の著書です。
私はしがない勤勉な雇われですから、次元が違うなあと思うところもありましたが、いろいろと有益な情報も得ることができました。
もくじ
■派手なタイトルとは裏腹の内容
「フェラーリはクラウンよりも安かった!」とサブタイトルがついており、ちょっと派手な印象を受けてしまう本です。
ただ、中身は思ったよりもまともです。
資産のつくり方やお金との向き合い方がしっかり書かれていますが
とある実業家が、苦労しながらのし上がっていく様も描かれています。
実業家ならではの行動力は、保守的な勤務医にはとても新鮮に映ります。
自分に実業家としての才がないことを再確認もしましたw
■素直な人は得をする
筆者は実業家として大成功しており、きっと才能にも恵まれているのだと思います。
ただそれ以上に、文面から素直さが伝わってきます。
自分に正直で、ときに失敗をしながらも素直に周りと向き合うことで、さまざまな局面でいろいろな人に助けられてきたようです。
これは実業家に限らず誰にでも言えることで、やっぱり他人の言うことに耳を素直に傾けられる、というのは大事なことです。
私も30代になり、部下が付いたり学生を指導するような立場になりつつあります。
いろんな人がいますが、やっぱり指導に対して素直にレスポンスしてくれる人には、ますますいろいろ教えてあげようという気持ちになります。
お金がどうとか損得がどうとか、そういう次元ではなく、単純に素直な人ほど人生は楽しくなるだろうなと、これまで30年余り生きてきて思います。
勝手に上達する天才型も一部にはいますが、素直な人の方がおしなべて医師としても優秀な人が多いと感じます。
■家や車などはリセールバリューを意識する
車や家は、購入金額がかなり大きくなります。
同じ買値のものでも、売るときの金額は全然違ったりします。
価値は不変ではないからですね。
経年的にがくんと価値が下がるもの、下がりにくいもの。さらには逆に価値が高まるもの。
その見極めが大事です。
リセールバリューを意識して買い物するだけで、生涯コストに大きな差が出ます。
ふだんちまちまと節約をしていても、大きな買い物で失敗しては元も子もありません。
普段の小さな努力が簡単に吹き飛んでしまいます。
家でも車でも、具体例があがっていて理解しやすかったです。
■「50歳のときの1億と30歳のときの1億の価値は同じではない」
「50歳のときの1億と30歳のときの1億の価値は同じではない」・・・これは私の記事でも過去に触れたことがあり、共感できる内容です。
大学生に1000万円渡せば海外旅行しまくってたくさんの経験を積むことができますが、80歳に1000万円渡したって同じようには使えません。
若いうちに種銭を増やすことで資産形成は加速していきますが、逆にお金を使うなら若いうちの方が効果的、というジレンマに苛まれますね。
■コストパフォーマンスを意識して、バカなお金の使い方をしない
1人1000円の寿司(回転寿司など)と、1人10000円の寿司では、クオリティや満足度は大きく異なるでしょう。
しかし1人10000円の寿司と、1人30000円の寿司に、その値段ほどの差はつかないように思います。
ありとあらゆる事象において、コストとパフォーマンスには対数関数的関係、あるいは中和滴定曲線風の関係があると私は考えています。
つまり「そこそこお金をかけると効果的に満足度が上がるが、過剰にお金をかけてもさほどパフォーマンスは向上しない」ということです。
格安商品よりは少し値の張ったもの、でも贅沢なプレミアム品は避ける。
そうすることで、コストパフォーマンスを高めることができます。
試験勉強でも同じです。
50点しか取れない数学を70点にするほうが、95点取れる国語を100点ににするよりもずっと楽ちんです。
エコノミークラスで寝るのは大変でも、ビジネスクラスなら十分眠れます。
ゆっくりしたいなら、ファーストクラスまでは必ずしも要りません。
私はこの、コストパフォーマンスの概念を特に大事にしています。
■「積極的に借金をせよ」
「積極的に借金をせよ」
つまり、レバレッジをとることで見かけの種銭を増やす作戦ですね。
不動産投資だって、開業医だって、借金をして初期投資することで、利回りリターンの「絶対額」を大きくすることができます。
なぜなら「投資は%の世界」だからです。
理論的にはもちろんその通りなのですが、レバレッジをかけて借金をするということは、それ自体がリスクを生みます。
逆に言えば、リスクをとることの見返りが、大きくなったリターンです。
しかし私は借金に否定的です。
不動産が何らかの影響で壊滅的被害を受けたら・・・
開業するも全然患者が集まらなければ・・・
残るのは莫大な借金です。
私は、リターンはそこそこでいいので、リスクを高めることはしたくない、という資産形成方針なのです。
幸いにも世間の同年代よりかは、よい給与をいただいています。
そこそこのリターンでもきちんと資産は形成できるはずですから、過度に危険を冒すつもりはありません。
そもそも私は大金持ちになりたいとまでは思っていないので、そこまでリスクを取る必要がありません。
そのあたり、実業家の筆者とはポジションが異なります。
医師という職業的利点を生かしながら、心のストレスもお財布のストレスも少なくなって、楽しく生きられればそれでいいのです。
たとえば、不動産投資で成功しようと思えばそれこそ筆者のような努力が必要です。
私はそこまで不動産に興味がないですね。。
■「3億円使ってわかった資産のつくり方」まとめ
本書の一部を取り上げながら、自論も交えていろいろと書いてみました。
富裕層・実業家がどういうふうに「お金」をとらえているのか、分かりやすく書かれた1冊です。
実業家同士のさまざまなエピソードも、なかなか聞ける話ではないのでおもしろいですね。
ただ単に金銭的価値を追求しているだけでは、真のお金持ちにはなれません。
人は人に囲まれて生きています。
日々の暮らしで気をつけたいこと、成功者が意識していること。
いろいろと学べる点がありました。
一方で私が実業家気質ではないこともよくわかりましたw
凡人は凡人なりに、コツコツ生きていくのも悪くないな、と再確認もできましたね。