アトピー性皮膚炎対策①<処方薬編> 実体験と皮膚科医のおすすめ


アトピー性皮膚炎の罹患率は高まっています
身の回りにも、アトピーの人はたくさんいるはず。

実際私も小さい頃はアトピーに悩まされていました
今でも疲れが溜まったりすると、湿疹が少し出てきます。
子ども時代は相当ひどかったのですが、医学知識をつけたり皮膚科の先生に相談するなりして、かなりコントロールできる状態にまで病状を落ち着かせることができました

アトピーは慢性疾患というか体質なので、いつまでたっても油断できないのがイヤですが・・・
悪くならないように、今でもいろいろと対策を講じています

そこで今回は、今まで使ってきたものの紹介・レビューをまとめてみようと思います。

またアトピー性皮膚炎は、皮膚炎と名前がついているだけあって皮膚科の病気ですが、同時に眼科の病気でもあるんです。
アトピーが原因で起こる眼疾患はたくさんあり、しかも治療が難しいものも多いです。

仮に手術をする場合でも、重症アトピーの人だと合併症が増えたりさまざまな手術手技が難しくなったりします。
アトピーをコントロールすることは、眼科医にとっても大きな意味があるのです↓

アトピーで失明? アトピー性皮膚炎は眼科の病気でもある

■アトピー性皮膚炎の原因は多岐にわたる

アトピー性皮膚炎の原因は多様で、複合的です。
食べ物や精神的ストレス、部屋の湿度だったり、ハウスダストだったり、多岐にわたります。
最近の研究では遺伝的素因も言われています。

■アトピー性皮膚炎の治療も多岐にわたる

原因が多様のため対策も様々になります。
アレルゲンが分かっている場合には、そのアレルゲンを避けることが重要です。
掃除をこまめにして部屋を清潔に保つ、ダニ対策の寝具を使う、加湿器を活用する、などなど。

お薬も大事な治療手段です。
保湿剤やステロイド外用薬などを使った治療は、ワールドスタンダードです。
ステロイドを毛嫌いして一切使わない人もいますが、ステロイド薬の誕生はアトピーに限らず治療を激変させました
正しく使えば、これほど強力な薬はなかなかありません

この記事で、まずは病院で処方してもらえる薬を紹介していきます。

※アトピーの症状は人それぞれ異なり、薬の反応にも個人差があります。
私のおすすめがほかの人にとってもおすすめかどうかは分かりませんが、たくさんあるものから一つを選ぶ手立てにはなるはずです。
現に私は、しっかりと自分の皮膚をケアすることで、アトピーを最小限に食い止めることができています

■アトピーへの処方薬

まずは外用薬(塗り薬)についてです。

保湿による皮膚バリア機能の維持が基本になりますが、炎症がひどい場合にはステロイドなどの軟膏も使用します。
掻爬行為(痒くて皮膚を掻いてしまうこと)は皮膚をさらに刺激し炎症が増悪するので、掻かないように気をつけることも大事です。(ただ、これができたら苦労しねえよって私を含むアトピー患者は思いますw)

内服薬でも近年はいいのがいくつも出ています。ステロイドの内服薬もありますが、抗ヒスタミン薬のレパートリーも豊富です。
ステロイドの長期使用は副作用が心配ですが、抗ヒスタミン薬にはステロイドは含まれません

それから、いよいよアトピー性皮膚炎でも生物学的製剤が出始めました。
高額な薬価が問題ですが、他の免疫性疾患では大きな治療効果が得られています。
今後注目です。

では、アトピー患者の私が過去に実際に使用してみたもの、あるいは皮膚科医の友人・上司にもらったアドバイスも含め、アトピーをトータルでコントロールできるよういろいろとレビューしてみます。

■外用薬 (塗り薬)

◎各種ステロイド軟膏

医師の処方箋が必要です。
ステロイドは種類がたくさんあり、おおまかに5段階の強さ分類がされています。
薬が強ければ強いほど、副作用も強まるので注意が必要です。
部位や皮膚の状況により細かい使い分けがあるので、必ず皮膚科医の指示に従うようにしましょう。

 (第一薬品工業株式会社HPより)

また、ステロイドは眼にも副作用を起こすことがあります。
ステロイド使用中は、皮膚科と眼科の管理が必要です。

ステロイドは悪魔の薬? 眼科とステロイドの複雑な関係

◎プロトピック軟膏®(タクロリムス軟膏)


比較的新しい軟膏で、ステロイドが入っていません
免疫抑制剤の一種であるタクロリムスを主成分としています。
タクロリムス特有のピリピリ感をはじめのうち経験しますが、しばらく使っていると慣れて気にならなくなります。

なによりステロイドが含まれていないため、ステロイド由来の副作用が起こりません
ステロイドは眼に問題を起こすことがあるため、顔に塗る場合はステロイドよりもプロトピック®のほうがずっと安心です。
眼科医としては首から上はプロトピックを薦めます。
私も顔に湿疹が出た時には、必ずステロイドではなくプロトピックを使います。

首から上は、プロトピック!

◎ヒルドイド

 (マルホHPより)
保湿剤です。
以前はヒルドイドを処方してもらって使っていたのですが、全身に塗っているとすぐなくなってしまいます
頻繁に処方箋をもらうのはめんどくさいし、値段も効果も内容量も満足できるお気に入りの市販保湿剤(セタフィル®)を見つけたので最近は使っていません

■内服薬 (飲み薬)

◎ステロイド内服薬

軟膏と同様の成分を、内服することで体全体にいきわたらせます
全身に届いてしまうとその分副作用も全身に出やすくなるので、用量の調整や副作用管理など、かならず医師の指示通りにしてください。
たくさんステロイドを飲んでいる時にいきなり自己中断してしまうと、とくに危険です。

繰り返しになりますが、ステロイドの副作用は眼科領域でもきわめて重要です。

ステロイドは悪魔の薬? 眼科とステロイドの複雑な関係

◎抗ヒスタミン薬

抗ヒスタミン薬は、アレルギー物質であるヒスタミンを抑える、抗アレルギー薬になります。
ステロイドを使うなら眼も定期的にチェックしておくべきですが、抗ヒスタミン薬であればステロイド特有の副作用がないため内科や皮膚科の先生も使いやすい薬です。
ステロイドを含まないというのは、それだけで大きな意義があります。

抗アレルギー薬は新薬含め種類がたくさんあり、選択に迷います。
眠気がでるものもありますが、最近は薬が改良され眠気なしのものもあります。


友人薬剤師・友人皮膚科医のおすすめは「デザレックス」です。
1日1錠で、食前食後の縛りがないため飲むタイミングに気を配る必要がありません
眠気も催さないので、昼間に飲んでも大丈夫です。
他は1日2錠だったり、飲むタイミングが決まっていたりするものが多く、めんどくさいんです。
縛りは少ないほうがいい

私は増悪したときだけ、デザレックスを飲みます。
まだ発売されてから日が浅いですが、かなりの売れ行きのようで製薬会社から処方自粛要請が出ていました(想定以上に売れたため、製造が間に合わなかったということです)


もうひとつ個人的なおすすめは「ポララミン
アレルギーを抑える力に優れますが、その分眠気がけっこう強く出ます
私はそれを逆手に取って痒みがひどくて眠れなさそうなときに服用します。
寝れないとしんどいですからね・・・。

「デザレックス」と「ポララミン」を常備し、私は使い分けています。

■生物学的製剤


フランスの製薬会社サノフィから「デュピクセント (一般名:デュピルマブ)」が登場し承認されました。
アトピーで初めての生物学的製剤です。

生物学的製剤は製造コストが高いために、薬価が非常に高く問題になっています。
しかし、関節リウマチ・ベーチェット病、悪性リンパ腫・乾癬をはじめとした各種炎症性疾患等ですでに発売・使用され、革新的な治療効果を出しています。

長期成績を含めこれから治療結果が集まり、その評価が定まってきます。
難症例・重症例などこれまでコントロールの難しかった患者についても、今後有望な治療手段になる可能性があります。

※バイオ医薬品については後日追記予定

■まとめ

いかがでしたでしょうか。
昔使っていたもの・今使っているものなど。
実体験や使わなくなった理由なども赤裸々に載せることで、同じ過ち・遠回りを他の人が繰り返さなければいいなあとも思っています。体質差があるので、私にとっていいものが他の人にとっていいとは限りませんが・・・。

また私自身もアトピーが完治したわけではありません。
読者の方でいい方法やいい商品を知っている方がいらっしゃれば、ぜひ教えて頂きたいです。

Twitterやこの記事のコメント欄など、どこからでも情報をお待ちしております。

処方薬編に続き、市販品編もまとめました。

アトピー性皮膚炎対策② 実体験と皮膚科医のおすすめ

 

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