アトピー性皮膚炎の罹患率は高まっています。
身の回りにも、アトピーの人はたくさんいるはず。
実際私も小さい頃はアトピーに悩まされていました。
今でも疲れが溜まったりすると、湿疹が少し出てきます。
子ども時代は相当ひどかったのですが、医学知識をつけたり皮膚科の先生に相談するなりして、かなりコントロールできる状態にまで病状を落ち着かせることができました。
アトピーは慢性疾患というか体質なので、いつまでたっても油断できないのがイヤですが・・・
悪くならないように、今でもいろいろと対策を講じています。
前回はおすすめの処方薬についてまとめてみました。
アトピー性皮膚炎対策① 実体験と皮膚科医のおすすめ
今回は市販品についておすすめをまとめていきます。
市販品についても、 アトピー患者の私が過去に実際に使用してみたもの・現在使用しているもの、あるいは皮膚科医の友人・上司にもらったアドバイスなども総合してレビューします。
ステロイドの抗炎症作用は優れていますが、副作用も見逃せないため漫然とは使いたくありません。
ステロイドは治療に必要ですが、いろいろな工夫で使用量を減らすことはできます。
市販品でもあらゆるものを活用してアトピーの病状を抑え込むことで、ステロイドへの依存を減らし、副作用を予防しましょう。
※アトピーの症状や治療への反応は人それぞれ異なり個人差があります。
私のおすすめがほかの人にとってもおすすめかどうかは分かりませんが、たくさんあるものから一つを選ぶ手立てにはなるはずです。
現に私は、しっかりと自分の皮膚をケアすることでアトピーを最小限に食い止めることができています。
■市販のアトピー外用薬
◎エバメール
かつて通っていた皮膚科の先生のおすすめで使用していました。
かなりしっとりしていて使い心地がいいです。
Amazonなどのネットショップでも容易に手に入り、大容量で使い勝手もよかったのですが、一時期価格が暴騰して買えなくなってしまい、他のものに乗り換えました。
今見てみると、価格がだいぶ戻っていますね。
この価格のままだったら、今でもエバメールを使っていたかもしれません。
(もう乗り換えてしまったので、そのまま下記のセタフィルを現在でも使っています)
◎セタフィル (モイスチャライジング ローション)
友人の皮膚科医おすすめのローションです。
ローションなので比較的サラサラしているのですが、そのわりにしっとり保湿力が高いです。
ボトルの色がかなり危なそう(笑)かつラベルが外国の商品感満載なので正直うさんくさそうなんですが、実際に使ってみるとかなりいいです。
エバメールの価格高騰後からセタフィルに乗り換え、今もそのまま主力として継続使用しています。
使い心地がいいので今のところ私の一番のおすすめです。
ちなみにローションとクリームがありますが、ローションが断然おすすめです。
クリームよりもさらさらなのに、クリームのようにしっとりが持続するところが気に入っているので!
保湿がしっかりできていれば、皮膚のバリア機能が保たれてアトピーは増悪しにくくなります。
したがってステロイドの使用量も減らすことができます。アトピー治療の基本は保湿です。
◎ニベア スキンミルク しっとり
世界的に有名なニベアのクリームです。
エバメールはボトルが巨大で持ち歩けませんが、ニベアだとほどほどサイズで携帯性◎です。
値段もこなれているので、旅行に行くときは必ず持っていきます。
いくつか種類がありますが、私は「しっとり」を常用しています。
「さっぱり」だと、「しっとり」に比べて乾燥肌に戻るのが早い印象です。
◎メンターム
古くからある有名な商品ですね。
ステロイドは入っていないのですが、メントールが含まれるため塗るとかなりスッとします。
痒くて眠れないとき、メンタームを塗れば落ち着きます。
ステロイドが入っていないので気兼ねなく使えますね。
私は下記の氷嚢と組み合わせることが多いので、氷嚢にちょっとメントールのにおいがつきました笑
痒みによる不眠で辛い方は、ぜひ試してみてください。
値段も安いですね。
■加湿器でアトピー・乾燥肌対策
アトピーの大敵は乾燥です。
だからこそ保湿剤を塗ったり、加湿器を使って乾燥から肌を守るのです。
加湿器にはスチーム式・気化式・超音波式・ハイブリッド式といろいろタイプがあってややこしいんですが、私のおすすめはハイブリッド式です。
消費電力、加湿性能、加湿速度、手入れの簡便さを総合すると、ハイブリッド式が一番だと思います。
パナソニックはナノイー、シャープはプラズマクラスターと、付加価値をつけているためけっこう高額なんですが、山善やダイニチあたりはコスパ良好です。
私は山善の加湿器を愛用しています。概ね10~3月の期間限定で使用しています。
冬場の乾燥はアトピーの増悪因子なので、それをカバーします。
乾燥してからだと遅いので、少し余裕を持たせています。早めに始めて、十分に過ぎてから止める。
何事も、起こってから対処するよりも起こる前に対処していた方が被害が少ないです。
ちなみにおしゃれな雑貨屋さんで売っているような小ぶりでミストの出る加湿器は、見た目おしゃれでインテリアとしても素敵なのですが、加湿性能はいまいちです。
アトピーをよくするための選択肢にはなりえません。
■ダニ寝具:アトピーの原因をブロック
ダニはアトピーの主要な原因の一つです。
人間は睡眠中に汗を大量にかくので、正直言って布団でダニが繁殖するのは必然です。
皮脂や水分・湿潤環境、ほどよい温度など、寝具はダニが増えるための場所といっても過言ではないくらい、ダニの生育に適しています。
そのため、定期的に掃除機をかけたり、天日干しをしたりしてなんとか綺麗な状態に保とうと努力するわけですが、それでは根本原因は取り除けていません。
結局またダニは増殖するので、いわばモグラたたきの状態。
きれいにしてもきれいにしても、またダニは増えてきます。
どんな病気でも、もっとも有効な治療方法は根本原因の除去です。
対症療法をだらだら続けるよりも、根治治療で一刀両断にするほうがベターです。
TEIJINの防ダニ寝具
そこで私が長年愛用しているのが、防ダニ寝具です。
そもそもダニが繁殖できなければ、ダニ問題は生じません。
ダニの生育を許さない防ダニ寝具は、私にとってのマストツールです。
あまり寝具には気を遣っていない人には、目からウロコかもしれません。
私は掛け布団カバー・敷布団カバー・枕カバー、すべてをTEIJINの防ダニカバーでフル装備しています。
<掛布団カバー>
<敷布団カバー>
<枕カバー>
ダニゼロックで完全フル装備
ちなみにダニゼロックという完全フル装備の防ダニ寝具もあります。
上記のTEIJINで満足しているので私は使っていませんが、友人皮膚科医や友人アトピー患者複数が絶賛していました。
TEIJINのが痛んでダメになったら、こっちを試してみようかなと思っています。
>>>ダニゼロック 完璧セット
■氷嚢:冷却すると痒みはおさまる
原始的なんですが、案外効きます。
本当に痒くてつらいとき、眠れないときに有効です。
炎症は暖かいと活性化し、冷たいと鎮静化します。
たとえばインフルエンザで熱が出るのは、いわば自分の細胞とインフルエンザウィルスが戦い、炎症が起きているからです。
アトピーでも、ひどい部位は炎症が激しくなっています。
したがって冷却は炎症を抑えるために有効なのです。
小さい頃はよく氷嚢を寝る前に当てていたのを思い出します。
メンターム(上述)との合わせ技で、睡眠をなんとか確保していました。
■アトピー対策の市販品 まとめ
いかがでしたでしょうか。
昔使っていたもの・今使っているものなど。
微妙だったものもきちんと載せることで、同じ過ちを他の人が繰り返さなければいいなあとも思っています。体質差があるので、私にとっていいものが他の人にとっていいとは限りませんが・・・。
また私自身もアトピーが完治したわけではありません。
読者の方でいい方法やいい商品を知っている方がいらっしゃれば、ぜひ教えて頂きたいです。
Twitterやこの記事のコメント欄など、どこからでも情報をお待ちしております。
■追記
アトピーが1日で劇的に改善する裏技も、実はあります。
裏技というだけあって正攻法ではありませんが、効果は抜群です。
常時実践するのは難しいですが、そんな方法があること・耐えられなければ逃げ道はちゃんとあること、それがわかるだけでも精神的には大きいです。