楽天の基本的な戦略は、囲い込みです。
さまざまなサービスの相互作用・シナジーを高め、楽天ポイントを介した独自の還元システムを構築していくわけです。
こうした「楽天経済圏」の中で暮らせば、お得に生活していくことができます。
長い記事なので、せっかちな人のために最初に要約してしまいます・・・
①年会費無料の楽天カードをつくり
②口座開設料無料の楽天証券で投資信託を積み立てるだけで
他の証券会社で買うよりも1%安く買える!
もくじ
■楽天証券は、ネット証券最大手の一角
手数料や商品ラインナップから、楽天証券とSBI証券はネット証券の二大巨頭でした。
住信SBIネット銀行との提携を生かした外国株投資に強いSBI証券
楽天経済圏とのシナジーを生かした楽天証券
といった並列でした。
両社ともに良心的な証券会社であり、どちらを選んでも大きな差はありません。
■衝撃!楽天証券なら投資信託が1%還元
そんな中、楽天証券は衝撃のサービスを開始しました。
楽天カードでの決済に限り、楽天証券取り扱いのすべての投資信託の買い付けに対して、楽天ポイントが1%還元されるようになりました。
ふつうに街中で楽天カードを使うのと同じように、ポイント還元がもらえるわけです。
これはクレジットカード部門を持つ楽天グループ独自の強みで、今のところこうした仕組みを持っているのは楽天証券だけです。
買い付け上限額など、適応に際して条件はあるので、詳細については公式サイトをご覧ください。
場所が分かりにくいので、手順を載せておきます↓
楽天証券をクリック
→「投資信託」をクリック
→「投資信託について詳しくはこちら」をクリック
→「楽天カードクレジット決済限定」をクリック
※住信SBIネット銀行も「ミライノカード」と呼ばれるクレジットカードを発行しているので、SBI証券もひょっとすると同様のサービスを展開して追随するかもしれません。
ただ楽天の場合は楽天ブックスや楽天トラベルなど、サービス範囲が多岐にわたるためシナジー効果は楽天証券に明らかに分があります。
■楽天証券なら無条件で投資信託を1%安く買える
さて、この1%ポイント還元がいかに大きな意味を持つか、分かりますか?
実際に投資をしている方ならこのすごさが分かるはずです。
投資信託やETFの手数料は0.1%単位、0.01%単位でしのぎを削っています。
そんな中ノーリスクで、無条件に1%分安く買えるというのはすさまじいインパクトです。
楽天証券でも、私が普段使うSBI証券でも、人気の投資信託を購入することができます。
しかし同じ商品なのに買う場所が違うだけで、1%の差が出ることになりました。
また楽天証券では楽天ポイントをそのまま投資信託の購入に充てることができます。
これも楽天経済圏のシナジー効果ですね。
楽天市場で買い物をしたら、お釣りとして投資信託がついてくるようなイメージです。
つまり還元された1%のポイントを使って再投資を行えば、複利を活かしてさらなる資産形成が可能になります。
毎月生まれる1%の差は、長期になればなるほど複利の効果で大きな差になります。
同じものを同じ値段で買うのに、買う場所が違うだけで大きな差になるわけです。
複利の性質上、これよりも「投資期間が長い」あるいは「投資金額が多い」場合には、当然ながらその差はさらに開くことになります。
複利は投資家が必ず知っておくべき基本的な概念ですが、こちらの記事も参考になります。
資産形成の本質を知っておきましょう↓
「複利効果を生かせ」は本当か
■どの投資信託を積み立てるか
実際に積み立てていく投資信託の銘柄については、個々の投資方針やリスク許容度に合わせて選べばよいです。
しかし自分が何を選べばよいかわからないという投資初心者の方は・・・
①「楽天・全米株式インデックス」(通称「楽天VTI」)
②「楽天・全世界株式インデックス」(通称「楽天VT」)
③「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」
④「eMAXIS Slim 先進国株式」
あたりが無難です。
リスクとリターンのバランスがよく、万人に勧められるインデックス投資信託だからです。
いわゆる先進国株式のパッシブ運用ファンドですね。
米国企業の財務健全性や株主理念などから③と、とくに信託報酬が低くヨーロッパ等の先進国も含む④を私は定期積み立てします。
楽天カード+楽天証券でインデックス投資! インデックス投資は勝者のゲーム
■楽天証券の投資信託積み立てで、毎月1%還元を得る方法 まとめ
投資信託を積み立てるなら、ノーリスクで1%安く購入できる楽天証券一択になりました。
私の場合基本的には海外ETFを中心に株式投資をしていますが、一部の投資信託も積み立てています。
海外ETFはSBI証券のほうが外貨購入時に有利になりますが、
投資信託に関してはもはやSBI証券で積み立てる理由がなくなりました。
幸いなことに学生時代につくった楽天カードがいまでも生きているので、楽天証券での投資信託積み立てに切り替えました。
ではまとめです。
①楽天カードを持っている・あるいはつくる
②楽天証券で投資信託を積み立てる
これだけでOK。驚異的です。
楽天カード・楽天証券を利用した投資信託積み立て 補足
①楽天カードに関しては、永年年会費無料の通常カードのほか、プライオリティパス(空港でのラウンジサービス)等が付帯する楽天プレミアムカードなど、いくつか種類があります。
楽天カードはふだん街中で使えば1%還元ですが、楽天市場で使えば最低でもさらに+2%(合計3%)となり、ポイント還元率が大幅に上がります。
詳しくは楽天カードや楽天プレミアムカードの公式サイトで確認してください。
>>>楽天カード
>>>楽天プレミアムカード
ちなみに私は学生時代につくった年会費無料の通常カードを持っています。
②楽天証券も、口座開設は無料です。
口座開設に必要な本人確認書類などは、楽天証券の公式サイトをご確認ください。
>>>楽天証券
上記、過去の積立総額に対して毎年+1%になるような説明に見えます。
上記の例ではあたかも1208万円の差になっていますが、毎年の「積立額」の1%が還元されるだけですので、お得度としては、期間中の総積立金額x1%が基準、ボーナス額は毎年積立額の1%に対して期待運用利率(x%)の積立複利総額がお得金額かと。
上記例で言えば、元本の1%=18万円がオトク分の元本。この毎月500円の資金が7%運用で廻った場合、最終的には61万円の受け取り。つまり+61万円のオトクでしょう。
まぁそれでも毎月500円貯金が18万円ではなく61万円と6倍になり、海外旅行1回分くらいは差がでてきますが。
ご指摘どうもありがとうございます。
たしかにおっしゃる通りで私が勘違いしておりましたので、内容を修正しました。
ご丁寧にありがとうございました。
これに懲りずに、またいろいろと教えていただければ嬉しいです。