私がWealthnavi ウェルスナビの定期積立を止めた理由 向いているのはだれ?


■Wealthnavi ウェルスナビはフィンテックを駆使した楽ちん投資

以前にご紹介したことのあるウェルスナビ、私も毎月2万円を積み立てていました。

ウェルスナビ 多忙な医師向き、究極のおまかせインデックス投資!


至極まっとうなインデックスETFを用いた国際分散投資が、AIを用いて自動的に行えます。

ウェルスナビで扱っているETFを、通常のやり方で購入しようと思うと

①証券口座に日本円を入れる
②(米国ドルに換える)
③ETFを購入する

といったステップが必要になります。
またどのETFをどのタイミングで購入するのか、というところに難しさがあります。

この一連の流れをウェルスナビはすべて自動化しています。

買付が自動

自分が使っている銀行口座を指定しておけば、毎月決まったタイミングで・決まった額のお金を投資してくれます。

定期的に買い増しすることで、ドルコスト平均法による投資リスクの低減効果が得られます。

もともとつくってあるポートフォリオを逸脱しないように、どの銘柄をどの程度買うのか、すべて機械的に買い増ししてくれます。

リバランスが自動

あるETFの値段が上がり、逆に別のETFの値段が下がった場合、ポートフォリオのバランスが崩れます。
その際に適切なタイミングでそれら銘柄を売り買いすることを「リバランス」と言いますが、これも機械的に行ってくれます。

こうした資産運用にかかわる手間をすべて、AIが担ってくれるのです。

■ウェルスナビは基本に忠実なインデックス投資


インデックス投資
は、株式市場全般を広くカバーします。
とある会社が経営破綻したからといって、インデックスにはほとんど影響がありません。
個別銘柄の特別な事情にはほとんど左右されない、長期投資の王道です。

ウェルスナビであれば、人間の下手な欲や迷いを一切断ち、淡々と国際分散投資を続けていくことができるわけです。

■ウェルスナビの手数料1%をどう考えるか


もちろんそのAI機能は、無料ではありません。
ウェルスナビは慈善事業ではないからです。

そしてその費用は、保有残高に対して年率1%となっています。
この、手数料1%をどう考えるかが問題です。

ETFを運用する場合、

円とドルを交換する為替手数料
ETFの売買手数料
ETFの信託報酬 (毎年かかる管理手数料のようなもの)
インカムゲイン・キャピタルゲインに対する所得税

などが費用負担としてかかってきます。

一部の費用はウェルスナビが負担しているとされていますが、結局そのコストは本質的には利用者に転嫁されます。
つまりこれらの諸経費はウェルスナビを使う・使わないにかかわらずかかってきますが、それに加えてウェルスナビ利用料として1%の手数料がのってくるわけです。

端的に言えば
「ドルを買い付けて、どのETFをどれだけ買って、どのタイミングでリバランスするか」という手続き・手間に対して、1%の費用がかかります。

この費用が、自分にとって許容できるかどうかを考えるべきです。

■投資好きの私に、ウェルスナビの手数料が許容できない理由


私は日々、米国ドルを買い付けています。

私は日々、ETFを買い増ししています。

ETFを現物買いしようとすると1回あたり1112ドル以上買わないと手数料が割高になります。
しかし私は毎月数十万円をETFの買い付けに充てているため、手数料負けの心配はありません

私はポートフォリオやアセットアロケーションを考えながら、購入対象を自分なりの基準に沿って選ぶことができます
無リスク資産(現金)は、生活費2年分以上を確保しています。医師という、安定したキャッシュフローも持っています。
したがって下げ相場でも、狼狽売りせずに淡々と買い増しするメンタルがあります。

そう考えると、別にウェルスナビに手数料を払わなくても、同じ水準のことが自分の手で(しかも楽しみながら!)行えます

そんな私にとっては、1%の手数料は高すぎます

なぜなら1%のリターン差は、複利の力によって長期的には大きな差になるからです。

たとえば毎月40万円を30年間積み立てるとすると・・・

年利5%なら、最終的には3億2748万円になります。
年利4%なら、最終的には2億7500万円になります。

手間賃として、私はこの差を許容することはできません。

複利に関しては、こちらも参考になります↓

「複利効果を生かせ」は本当か

■ウェルスナビが向いている人とは?

ではウェルスナビが向いているのはどんな人でしょうか。
以下にいくつか挙げていきましょう。

ETFを運用したいが、月々の投資金額が少ない


ウェルスナビの扱う海外ETFは、きわめてオーソドックスで、世界的に評価の高いものばかりです。
ETFそれ自体は、優れた投資商品です。

医師投資家が、ETF(上場投資信託)を購入する理由

配当金のない投資信託は、配当金を出すETFよりも本当に有利なのか

しかし証券会社で海外ETFを買おうとすると、ある程度のまとめ買いをしないと手数料負けしてしまいます。
もっとも諸経費の安いネット証券でも、現状では1回あたり10万円以上の資金がないと手数料的に不利になります。

証券会社の選び方:良心的な証券会社を見分けよう

したがって、投資金額が少ないが海外ETFを投資したい人にとっては、ウェルスナビはよい選択肢になります

資産は増やしたいが、投資行動そのものには興味がない人

私にとっては、銘柄選びや買付作業はそれ自体が楽しい、趣味のようなものです。
しかし世の中、そんな人ばかりではありません。

資産を増やしたくない人はいないと思いますが、事務的な投資作業は必ずしも好まれません。
そんな人には、ウェルスナビはうってつけです。

ふだんの銀行口座にお金さえ入れておけば、あとはすべてAIが自動的にやってくれるからです。
完全なる放置プレイが可能です。

手数料よりも本業の価値のほうが高い人


ウェルスナビの手数料は1%です。
たとえば1000万円運用するなら、手数料は年間10万円です。
※単年なら10万円ですが、長期投資の場合複利が効くため実質的にはさらに大きな額になります

その手数料と、自分の労働価値や事務作業の面倒くささを天秤にかけるとよいでしょう。

多忙でポチポチETFを買う暇がない人
ポチポチETFを買う暇があったら、別の方法でもっと稼げる人

なんかにとっては、ウェルスナビの手数料は安く感じるはずです。

自分の時間は有限です。
上手に仕事をアウトソーシングする能力は重要です。

他人を使えるということは、その分レバレッジをかけられるということです。

会社のオーナーの報酬が高いのは、大勢の社員を働かせてレバレッジを効かせ、大きな利益を得ているからです。
労働者一人の力は知れていても、数は力なのです。

資産運用したいが、投資知識が皆無の人


投資知識がない人ほど、対面式の大手証券会社や銀行に行きがちですが、それはカモがネギを背負った状態です。

下手に劣悪な投資信託を買わされるよりも、ウェルスナビのほうがはるかに本質的・王道的な国際分散投資ができます
そういう人にとっては、ウェルスナビの手数料は勉強代というか、ハズレ商品回避代になるでしょう。

割高な投資信託で大損するのに比べれば、はるかに良心的な手数料です。

■ウェルスナビの定期積立はやめたが・・・

私は上に述べた理由から、ウェルスナビの定期積立をやめました
ただ、口座自体は維持することにしました。

口座は維持する理由①

私は現在、ディフェンシブ銘柄・バリュー銘柄・高配当銘柄を中心とした、いわゆるスマートベータETFをメインに運用しています。
これらは市場全体を包括するインデックスETFとは異なるものです。

今後景気後退期に入りグロース株の値が下がれば状況が変わりますが、インデックスETFをほとんど持ってない以上、ウェルスナビ口座内のインデックスETFは私にとって投資対象の分散・リスクの分散になります。
自分でインデックスETFを買うようになったら、いよいよウェルスナビはお役御免になるでしょう。

口座は維持する理由②

ウェルスナビの思想自体はすばらしいものです。
これまで悪質な商品ばかりだった投資業界に一石を投じる、良心的で王道的な国際分散投資のサービスです。
そんな投資を、身近なものにしたという点ですばらしいと思っています。
誰でも、少額からでも、簡単に始めることができます

だからこそ応援したい、という気持ちはやはりあります。

口座は維持する理由③

今後ウェルスナビが普及し取扱額が増えるつれ、スケールメリットが得られるようになります。
つまり手数料1%が今後さらに下がる可能性があるということです。

海外の同業他社の手数料はもっと安いですし、ウェルスナビ自体も「長期割」という手数料割引制度を開始しました。

長期投資で時間を味方に付けることこそが投資の最大のポイントなので、それを励行する長期割はユーザー目線でも本質的です。

■ウェルスナビの定期積立を止めた理由 まとめ


私の投資スタンスの場合、ウェルスナビでの定期積立は得策ではないようです。
ただしウェルスナビのサービスがフィットする層は存在し、また今後さらにサービスが改善する可能性もあります。

定期積立はやめてしまいましたが、今後もウェルスナビには期待しています。


コメントを残す