【恐怖】くすりはリスク:市販の風邪薬で発症する超重症の眼疾患


薬でも、手術でも、検査でも、すべての医療に必ずリスクはつきものです。
100%安全な医療行為は存在しません

検査やお薬が好きな国民性の日本人は、とくにそのことを理解しておくべきです。

「くすりはリスク」その薬、飲んでも大丈夫?

さて、あなたが風邪をひいたときに何気なくのむ市販の風邪薬。
とんでもなくおそろしい危険が潜んでいることをきちんと理解して、その薬を飲んでいますか?

■薬が原因で発症する、超重症の眼疾患

スティーブンス・ジョンソン症候群

薬が原因で発症する超重症の眼疾患は、スティーブンス・ジョンソン症候群(別名:皮膚粘膜眼症候群)といいます。

発症頻度は1年間で100万人当たり1~10人と言われています。
確率は低いですね。だからこそあまり話題になりません。

しかし治療が遅れたり、重症だった場合には死にいたる可能性すらあります。
致死率は3%です。
先日まで健康だった人の3%が、亡くなってしまう病気です。

その名の通り、皮膚・粘膜・眼に重篤な症状が出現します。
Googleの画像検索結果はこちらです。
医療関係者でないとびっくりしてしまうと思うので、大丈夫な人だけアクセスしてみて下さい。
画像をみれば重症度が伝わるはずです。

■Xデーは突然訪れる

原因はさまざまでそのメカニズムは完全には分かっていませんが、痛み止めや熱冷まし、風邪薬なんかでも発症することが知られています。
以前に飲んだことのある薬でも、発症することがあります。

2012年にNHKのクローズアップ現代でも取り上げられました。

風邪をひいて、何気なく市販の風邪薬を飲んだ20歳の女性。
その薬が原因で生死の境をさまよった話が紹介されています。
後遺症として、彼女は片眼の視力を失っています

■まとめ:「くすりはリスク」

スティーブンス・ジョンソン症候群は1年間で100万人中1~10人しか発症しません。
じゃあ、今から飲もうとしている風邪薬はきっと安心なのでしょうか。
自分がこの低い確率に当たらない保証はあるのでしょうか。

薬を含む、すべての医療は潜在的なリスクを持っています。

ありふれた採血で、神経障害が起こることだってあります。
妊娠中に行なった羊水検査が原因で、流産することだってあります。

リスクと得られるメリットを天秤にかけて、メリットが上回るときにしかそれを選択すべきではありません。
減らせるリスクは事前に減らしておくべきであり、有害事象が起きてからでは遅いのです。

リスクについて少しでも理解していれば、無駄・過剰な医療は自分の役に立たないことがわかるはずです。
役に立たないどころか、害にすらなりえます

正しい知識・正しい理解は身を助けます。
一連の医療コラムが、少しでも誰かの役に立てばと思います。


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