いつも言っているように、現金は万能の金融資産です。
フットワークが軽く流動性に優れ、普遍的に使用できます。
不動産は簡単には売れません。
図書カードでは野菜は買えません。
もくじ
■未来のお金の価値?
言わずもがな、今手元にあるお金は大切です。
しかしそのお金が将来的に生み出す価値も一緒に考えてみたことがあるでしょうか。
お金は賢く使わなければならない、というのが資産形成における私の信条です。
無駄遣いは減らすべきですが、思い切ってお金を使うべき時もあります。
有限のリソースは、効果的に使わなければいけません。
■資産運用をふまえた、お金が将来もつ価値
一般に米国株式の長期リターンは、キャピタルゲイン・インカムゲインを合わせて7%とされています。
もしもディフェンシブなものを選べば概ね、キャピタルゲインが得られにくくなる代わりに、暴騰・暴落しにくく配当は高利回りになります。
たとえば国内の株ならJTやKDDIなど3%程度のリターンが安定的に得られるでしょう。
私のお気に入り、米国高配当ETFであるHDVはキャピタルゲインもインカムゲインも優秀です。(為替の影響には注意)
株式への長期投資(年率7%見込)を高齢者になるまで続けるとします。
控えめに考えて仮にキャピタルゲインが一切得られず3%の配当だけであったとしても、そのリターンは年率3%になります。
複利効果を計算に入れず、経済の成長(≒株価の上昇や配当金の増加)が一切ないとしても、30歳から65歳まで35年間運用した場合はリターン(配当金)だけで3%×35年=105%です。
複利効果(リターンの再投資)を加味すると、リターンだけで181%になります。
つまり今手元に10000円があれば、相当に過小評価をしても65歳時には元本+配当で20500円にまで膨らむということです。
■経済にとっても、若者自身にとっても、お金はインフレする
一方マクロな経済では、長期的にはインフレも進むでしょう。
昔600円で食べれたラーメンが、今では800円します。
いまどきちょっとこじゃれたお店に行けば、ランチですら4桁かかるのもよくある話です。
日米を含め各国政府は、一生懸命「ほどほどの」インフレが起こるよう誘導しようとしています。
また可処分所得が増えるにしたがって、自分にとってもお金はインフレします(=価値が目減りします)
小学生にとっての1000円、大学生にとっての1000円、研修医にとっての1000円、ベテラン医師にとっての1000円。
同じ1000円でも、自分の立場でその価値は変わります。
ですから過度な節約は将来のパフォーマンスに大差はなく、使うべきタイミングではきちんと使うべきというのが持論です。
■将来の価値をふまえた、お金の使い方を提言!
一般に株式はインフレに追従することができる、インフレ耐性の高い資産です。
インフレ率程度は悠々フォローできるはずですから、インフレ調整後でも株式であれば35年で軽く倍にはなるでしょう。
このおおまかな計算を根拠に、私はお金を使う時には必ず「リタイア時には最低でも2倍の価値になっているはずものを、今使ってしまうんだなあ」と思いながら支払います。
逆に言えば、値札が倍になっても支払う価値のあるものに、私はお金を出します。
この感覚が常にあれば、無駄遣いせずに踏みとどまれるとは思いませんか?
もちろんえいやと大金をつぎ込むべきシチュエーションもあります。
「賢く使う」のと「ドケチ」なのは違います。
■将来の価値を踏まえたお金の使い方 まとめ
期間が長ければ長いほど、投資の優位性は高まります。
若ければ若いほど自分にポテンシャルがあるのと同じように、お金にもポテンシャルがあることを忘れてはいけません。
賢い消費者を目指しましょう。
↓現在の私の資産形成・投資のスタンスです
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資産形成の大原則