【注意】外貨建ての保険を契約すべきでない5つの理由


保険会社と私たち契約者は、原則として利益相反でしたね↓

保険 一般論

ところでいま、保険会社の営業さんと接触すると、必ずと言っていいほど外貨建ての保険商品の勧誘を受けます
嘘だと思うなら、ニッセイでもスミセイでもなんでもいいので一度保険の見積もりをしてみてください。

利益相反なのですから当然、保険会社のおすすめする商品は、基本的に保険会社に有利で私たち契約者には不利になるはずです。

この記事では、なぜ外貨建て保険は不利なのか、理由を考えていきましょう。
そして正しい知識を身に付けて、不利で契約すべきでない商品をきちんと避けましょう

■①貯蓄型保険は根本的に消費者に不利

保険業の世界では常識ですが、保険料は純保険料と付加保険料からなります。

保険料
= 純保険料 + 付加保険料

「純保険料」は、契約者への保険金支払いの原資です。死亡保険金だったり、治療費用だったりは、ここから給付されます。
私たちが一般にイメージする保険料のことですね。

「付加保険料」は、保険会社の経費です。人件費も、広告宣伝費ももろもろの手数料もここに含まれます。都心駅前の立派なビルも、経費の一部です。潤沢な福利厚生も、経費の一部です。テレビCMにかかったお金も、ここから支払われます。

保険会社は営利企業ですから、利益を上げなければいけません。
私たちが払う保険料には、いわゆる純保険料だけではなく、保険会社を維持し養うためのお金も含まれているわけです。

もちろん保険会社は契約者から巨額の保険料を集めそれを運用します(保険会社は機関投資家でもあるわけです)から、それによる運用益ももちろんあります。
しかし基本的には「私たちの保険金を元手にして運用し、その利益を私たちと保険会社で分け合っている」わけです。

つまり貯蓄型保険というのは、保険料という名のお金を保険会社に預けて運用してもらい、その利益「の一部」を還元してもらうという商品になります。
もっと言うと「お金を預けて運用してもらい、保険会社の取り分をがっぽり差し引いた残りの利益を還元してもらう」商品です。

保険会社はウォーレン・バフェットのような凄腕トレーダーではありませんから、運用成績は凡庸です。債券もそれなりの比率で組み入れ「無難」です。

もし保険会社に預けずに自分で「凡庸」「無難」な運用をしていれば、保険会社の取り分はありませんから自分で利益を総取りできます。
わざわざ高コスト体質の会社に手数料を上納するのが、貯蓄型保険です。

しかも、他人に何かをしてもらうときに費用がかかるのは必然ですが、保険の場合はこの運用コストが不透明です。
私が好んで購入するETFであれば、コストつまり信託報酬はきっちり明示されています

医師投資家が、ETF(上場投資信託)を購入する理由


投資信託でも同様です。
HPを探せば、とても分かりやすいところにきちんと書かれてあります
つみたてNISAの奨励など、昨今の金融庁の取り組みにより投資信託関係のコストは一気に改善しています。
各社、手数料の少なさを競ってアピールしている状況です。

では保険はどうでしょうか。
私は自分の持っているETF・投資信託のコストをすべて即答することができます(それだけコストが透明化されています)が、この記事を読むあなたの外貨建て保険のコストはいくらでしょうか?
分からなければお手元の約款を見てみましょう。・・・さて、一体どこに書いてあるんでしょうか。

契約していない方であれば、外貨建て保険のHPを見てみましょう。どのタイミングで具体的にいくらコストがかかるのか、果たしてすぐに分かるでしょうか。

・・・そう、外貨建て保険というのは、仕組みが非常に複雑なんです。
そして手数料がいくらかかるのか、よくわからない
コストの安さをアピールする外貨建て保険なんて見たことがありません。

手数料がよくわからない商品が、消費者にとって低コストなはずがありません。よくわからないなら、ふつうはこっそりぼったくろうとしますよね。

外貨建て保険のアピールポイントは「利回り」ですが、アメリカ・オーストラリアなどの高利回りの国の国債を買えば簡単に勝てます。
なぜならば外貨建て保険は外国債などを中心に運用していますが、保険会社の取り分がそこから引かれるからです。
保険会社が買って運用する商品を、代わりに自分で買って運用したら中間マージン分得をするのは当たり前です。

そもそも現代では投資の世界は開かれています。
誰でも証券口座が持て、誰でも世界中のどんな株にでも投資ができます
わざわざ高いコストを払わなくても、無駄な中間マージンを負担しなくても、安全に資産運用することが可能です。

証券会社の選び方:良心的な証券会社を見分けよう


「無難」で「凡庸」な運用であれば、特別な知識も必要ありません。なんなら定期積立にして自動化することすら容易です。(究極のほったらかし投資)

貯蓄型保険は保険会社に栄養分を支払う分だけ、根本的に消費者に不利な構造になっています。

■②為替リスク


外貨建て商品はもれなく為替リスクを負います
保険金支払い時に20%円高が進行していれば、そのまま受け取り資産が20%目減りします。
運よく円安で逆になる(20%アップ)可能性もありますが、いずれにせよ資産の「リスク」=評価額の「変動幅」が高まります

個人年金を筆頭に、保険というものは受取額をある程度確定させておきたい類の商品です。
「老後受け取れる年金です、でもいくら受け取れるかは直前まで秘密です」では、老後のマネープランが立てられません

ある程度その金額が予想できないといけないものなのに、外貨建ての場合には満期時に外貨を受けとって日本円に替える瞬間まで、金額が確定しません
満期受取の前日に20%円高になれば、その瞬間に給付金が激減します。
それだけの為替リスクを背負わされることになります

しかも保険会社側は稼いだ外貨を外貨のまま契約者に還元するだけですから、為替リスクを負うことはありません
私たち消費者だけが、大きな為替リスクを背負うことになるのです。

■③歴史的な低金利で長期間固定してしまう


(各国の政策金利 価格.com HPより)

今世界は、歴史的な低金利です。
アメリカだけが一抜けし利上げを徐々に進めていますが、欧州のマイナス金利や日本の大規模な金融緩和等でかつてないほどに利率は下がっています

保険商品は何年何十年と契約の続くものですから、今の利率で契約してしまうということは、歴史的な低金利で契約を固定してしまうことにほかなりません。
今後さらにマイナス金利になる可能性もありますが、世界各国は+2%程度のインフレを目指し、金利上昇をもくろんでいます
世界は歴史的な低金利から脱却し、金利を上げようとしているのです。

■④かなり割高な手数料

①と関連しますが・・・手元のパンフレットをくまなく読んでみて下さい。
小さな小さな字で、受け取り時の手数料等について記載があるはずです。
そしてそれをたとえば、私の愛用する住信SBI銀行の外貨手数料と比較してみてください。

ちなみにこの記事執筆時点では、住信SBI銀行での米ドルの売買手数料は1ドル当たり4銭です。(円ではなく銭です!)
いかに保険会社が暴利を貪っているかが分かるはずです。

しかも悪質なことに、手数料ビジネスは為替リスクをほとんど負いません
満期時に必ず手数料が発生しますから、保険会社は安心です。全員から手数料を取ることができます。

万が一中途解約する場合でも、解約手数料をしっかり取っていきます。
つまり、どう転ぼうとも保険会社が必ず儲かる仕組みです。

■⑤保険会社の倒産リスク


外貨建て保険に限りませんが、保険商品とくに契約期間の長いものに関しては保険会社の倒産リスクが相対的に高まります。
倒産した場合には法律で90%程度の金額は保障されますが、それでも10%は毀損します。

これまでにも大手の保険会社が破綻したことはあります
2000年以降に破綻した生命保険だけでも、千代田生命・第百生命・協栄生命・大正生命・東京生命・大和生命がありますね。

あるいは、東京電力やシャープ、東芝があんなことになるなんて、誰が予想できたでしょうか。
JALの破綻だってそうです。どんな大企業であっても、一寸先は闇。何が起こるかは分かりません。
1年以内に起こる可能性は低くても、30年先は分かりません
何十年もの間かける保険であれば、それだけ不確定な未来に対してリスクを負うことになります。

■外貨建て保険を契約すべきでない理由 まとめ

貯蓄型保険は基本的に不利な商品ですが、外貨建ての場合はなおさらです。
端的にいえば「契約者は為替リスクのためwinかloseか不明、保険会社は為替リスクを押しつけて手数料収入で必ずwin」という商品です。
まともなファイナンシャルプランナーであれば絶対に勧めてきません。勧めてくる人は、保険会社と利害関係のある人だけです。

保険の営業さんがみなさん口を揃えておすすめしてくる理由がよくわかります。
私が営業だったら全力で顧客におすすめするでしょう。

保険商品全てがだめなわけではないですが・・・せめてこのブログの読者は、賢く保険を活用し正しい商品のみを契約しましょう

これらの保険まわりの知識をふまえた上で、それでも私が契約しているのは例えば・・・↓↓

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