【明治安田生命 じぶんの積立】一般生命保険料控除を活用時の唯一解


一般に日本の公的保険は他国と比べ非常に充実しており、民間保険の価値は相対的に下がります。
節税目的の場合でも、医師であればまず試みるべき節税手段がほかにあるために優先順位は低いです。
詳しくはこちら↓

医師の節税 総論:高所得者ほど効果大!

そんな中でも、やはり一般生命保険料控除を活用したい人のための記事です。

■保険料控除

高所得な医師の場合、節税効果が平均的なサラリーマンより大きくなります
保険料控除は勤務医でも容易に使える節税方法のひとつであり、検討に値します。
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【保険料控除】給与所得を減らして節税する

しかし民間保険とりわけ貯蓄性の高い民間保険は実質の手数料が非常に高く、あまりおすすめできません

そんな中で、唯一検討に値する貯蓄型保険商品があります。
明治安田生命 じぶんの積立」です。

■「じぶんの積立」の利率は?

5年間の積み立て(1口5000円/月 1~4口まで)で、10年後に103%となり返ってきます。
これだけみるとふーんというかんじですが、一般生命保険料控除が効くため所得税+住民税の節税になります

控除の対象になる額は年間80000円(最大額80000円のとき、控除される額自体は所得税40000円・住民税28000円)までですから、1口=5000円(年間保険金6万円) あるいは 2口=10000円(年間保険金12万円)が利回り良好です。
(私は誤って4口=2万円/月(年間24万円)で契約してしまいましたw)

■医師が契約した場合のシミュレーション

課税所得が900~1800万円の勤務医を考えます。この所得であれば所得税率は33%・住民税率は10%です。

月10000円を積み立てすると
トータルで 10000円×12カ月×5年=60万円 が積み立てられ、+3%の利息がつき61万8000円になり返ってきます。

しかし保険料が12万円(≧8万円)ですから、一般生命保険料控除が毎年所得税40000円・住民税28000円になります。
所得税率33%+住民税10%なので、所得税分で控除額40000円×0.33=13200円節税 住民税分で控除額28000円×0.1=2800円節税、合計で毎年16000円浮きます

5年間で16000×5=合計8万円ですから、この節税額を加味すると
毎月少しずつ積み立てた、合計60-8=52万円が 10年後に61万8000円になります
つまり+19%の実質利息が、元本保証で得られるわけです。
株式で得られる利率と比べると見劣りしますが、定期預金と比べると圧勝です。
しかも定期預金の場合は期間中に解約すると元本割れします

ちなみに1口(5000円/月)の場合は同様の計算で、実質支払い24万円⇒返還金30万9000円となり、得られる利率は+28.75%になります。
金額は小さくなるものの、控除枠の活用効率が高まるため得られる利率は更に高まります

■元本保証! (※明治安田生命が破綻しなければw)


いつ解約しても返戻率が100%を超えます。
つまりつねに元本保証がされているということです。絶対に損をしない、となると参入障壁は格段に低くなります。
元本割れリスクがあるから、人々は株式投資やFXに二の足を踏むのです。

いちおう明治安田生命が破綻した場合には90%保障になってしまうはずですが、生保で5本の指に入る会社ですから、まあほとんどないでしょう。
明治安田が破綻するくらいなら、日本経済全体がめちゃくちゃになっているはずですw

経済評論家の山崎元氏が珍しく褒めている商品です。(リンクはこちら)

■注意点:客寄せパンダとしての、優良商品

「じぶんの積立」は上述の通り、契約者にとってきわめて有利な商品です。
ここで書いた通り、保険会社と私たち契約者は利益相反ですから、この保険商品は保険会社の利益にはあまりなりません。

ではなぜ営利企業である保険会社がこの商品を扱うのかというと、おそらく客寄せパンダとしての役割を担っていると思われます。
一般生命保険料控除の枠を活用できることから、ターゲットは若者を筆頭とした”あまり保険を契約していない層”です。
この商品を足がかりにして顧客とのパイプをつくり、他の保険商品への契約へとつなげるのが目的でしょう。

ちなみに商品設計をみてみれば一目瞭然ですが、「じぶんの積立」以外の明治安田生命の保険は割高で検討に値しません
賢い消費者は、おいしいところだけを頂きましょう。(逆にいえば、割高な保険を契約してくれる人がいるからこそ、一部の人に割安な保険を提供できるということです)
携帯電話の契約も同じで、MNPでおいしい思いができるのは割高な通信料を払う人が居てくれるおかげです。

■明治安田生命 じぶんの積立 まとめ

医師として働いているのであれば、月5000円から10000円程度を積み立てることは比較的容易です。
ふるさと納税やiDeCoを既に十分に活用している、定期預金でお金を低利率で眠らせてしまっている、一般生命保険料控除の枠が余っている、といった場合には十分検討に値します

私は保険は最低限でよいと考えており一般生命保険控除枠が余っていたので、契約することに決めました。
上述の通り、4口20000円で契約してしまったのは御愛嬌です。。

それから、保険屋さんに乗せられて他の商品は契約しないよう注意しましょう
他の契約者数人に話を聞くと、担当はみな可愛らしくて若い女性社員だったようです笑 (「じぶんの積立」は商品自体がかなり魅力的なので、説明が下手くそでも契約がとれます。明治安田としても、若手社員のトレーニングとして格好の商品なんだろうと推測しています笑)
私の担当も大卒2年目、例に漏れず初々しい女性社員でした笑

私は「じぶんの積立」以外にも、節税を兼ねてもう1種類保険を契約しています↓

【個人年金保険】契約するなら「JA共済 ライフロード」一択!

追記:さらに利回りを改善させる方法を思いつきました↓

 

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