医師にとってのアルバイトは一般の感覚とは大きく異なり、時給が常勤病院よりもずっといいことが多いです。
大学病院など、常勤先病院からの給与が少ない若手医師にとっては非常に重要な収入源になります。
お金が多くもらえるに越したことがないのは当たり前ですが、とくに若手が頑張るべき理由を列挙します。
もくじ
■労働単価が高いはずの上級医と、時給が同じ
たいていのアルバイトでは、そこまで専門的なスキルは必要とされません。
きちんと一人で外来を回すことができれば務まります。
医師の世界も年功序列的な仕組みがあり上級医のほうが待遇がいいですが、アルバイトの場合はその差が出ません。
つまり若手医師からすれば、自分のライセンスやスキルを相対的に高値で提供できることになります。(ベテラン医からすれば逆です)
自分を高く売ることができるため、労働効率が高まります。
■累進課税は、若手の味方
ベテラン医師と若手医師では給与が異なります。もちろんベテラン医師のほうが高給です。
そうすると当然、累進課税制度により納める税金の税率も変わってきます。
若手医師は相対的に税率が低いために、アルバイトで同じ額面所得が得られても手取り収入はベテラン医師より多くなります。
たとえば、1日バイトを頑張って額面で10万円稼いだとすると・・・
年収1800万円のベテラン医はおおむね所得税33%+住民税10%なので、手取りは57000円
年収1000万円の若手医はおおむね所得税20%+住民税10%なので、、手取りは70000円
となります。
※控除額によって課税所得は変わるので、それに伴い所得税率も多少変わる可能性があります。そういう意味でも、節税対策は医師にとって大きな意味があります↓
医師の節税 総論:高所得者ほど効果大!
■これからも医師は「稼げる」仕事なの?
急速に進むAI化、厳しい医療財政、増え続ける医学部定員・・・
はたして、医師はこれからも「稼げる」仕事であり続けるのでしょうか。
今後凋落していく可能性はないのでしょうか。
もしも将来、今よりも医師の待遇が悪くなっていくのなら、待遇が相対的に優れる今のうちにしっかり稼いでおいた方がいいのかもしれません。
医者が負け組になる時代
■お金の価値は、時間とともに変化する
20-30代にとっての1万円と、50-60代にとっての1万円は価値が異なります。
同じ額面であっても、時代によって・個人によって・個人のライフステージによって、その価値が変わってきます。
こちらの記事で、いろいろ考えてみました↓
将来の価値をふまえた、お金の使い方を提言!
■早く種銭を増やすことで、有利に資産運用することができる
投資は%の世界です。
種銭が多ければ多いほど、運用期間が長ければ長いほど、資産形成が有利になります。
なるべく早く・なるべく多く投資をすることで、そのリターンを大きくすることができます。
こちらの記事も参考になります↓
医師が投資をすべき理由:勝ち組と負け組の分岐点
「複利効果を生かせ」は本当か
■医師の非常勤アルバイトの見つけ方
一般職種と同様に、医師の場合も「タウンワーク」や「フロムエー」のようなアルバイト斡旋サイトが存在します。
医師向けに特化した求人サービスをいくつか登録しておけばよいでしょう。
1つに絞らずに、複数登録しておくことを薦めます。
なぜなら医療機関が求人を出す際には広告料がかかるため、すべての医師求人サービスに募集を出すとは限らないからです。
サイトAで検索してヒットした求人が、サイトBでもヒットするとは限りません。
特定のサイトにだけおいしいバイトが転がっていることがけっこうあるのです。
できれば「いい」バイトを取りこぼしたくはないので、私は求人件数の多い大手数社から探すようにしています。
<民間医局>
充実の求人数です。
私は民間医局から応募することが一番多いです。
ただ会員数も多いようで、人気の案件はけっこう早くなくなります。
希望に沿う求人が新しく出たときにメール通知が来るよう設定できるので、私はそれで対応しています。
ちなみに民間医局の会員は、医学書に限らず書籍・CD・DVDなどを最大12%offで購入できます。
また「医師賠償責任保険」に団体料金で割安に加入できます。
バイト先によっては自分で保険に入っておかないと守ってくれないケースもありますから、医師賠償責任保険への個人加入はバイトをするなら必須です。
※各種医師会でも同等の医師賠償責任保険を扱っています。
私は先に案内をもらった日本眼科医会のものに加入しましたが、補償内容・年間保険料は民間医局とほぼ同額です(眼科医会が1000円だけ安い)
民間医局はただのバイト斡旋会社の域を完全に超えているため、これらのメリットだけでも十分に登録を検討する余地があります。
(もちろん登録は無料です)
<エムスリーキャリア>
求人数トップクラスの老舗で、安心感があります。
日本を代表する家電メーカーSONYの関連会社です↓
<メディウェル 医師バイトドットコム>
公開求人数・非公開求人数ともトップクラスのため、希望に沿うバイトが見つかりやすいです。実際の勤務までのサポートも秀逸です↓
>>>医師バイトドットコム
<ドクターキャスト>
求人数の規模でいうと上記よりは劣りますが、ときどきおいしい掘り出し物案件が落ちています。
最大手だとおいしい求人はすぐになくなってしまいます。しかしドクターキャストは登録ドクターが少なめだからか、他の人よりも先に見つけてゲットできることがけっこうあって重宝しています↓
>>>ドクターキャスト
このあたりの有名どころに登録しておけば、だいたいの医師求人は網羅できると思います。
どのサイトも使い方はだいたい似ていて
「非常勤勤務」あるいは「スポット勤務」というところから、希望の条件(時間帯や内容、時給など)を絞り込んで検索することができます。
かなり詳細に絞り込むことができるので、意中の求人を探し当てるのは容易です。
補足:最近のお気に入り求人サイト
最近見つけたお気に入りの求人サイトについては、別に記事を書きました。
【Dr.アルなび】医師バイト求人サイトで、給料を得ながらAmazonギフト券(またはJCBギフト券)を自動発生させる
【医師バイト】収入アップの起爆剤MRTで、お金と知識を効率的に・有意義に増やす
■若手医師のアルバイト戦略 まとめ
このように、若手医師がアルバイトに精を出すメリットはたくさんあります。
若いうちにたくさんアルバイトすることで得られるものは、上記の通り少なくありません。
ぼんやり休日を過ごしてしまうくらいなら、自らのスキル(医師免許)を生かして金融資産を生み出しておく方がずっと有意義です。
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