人生の悩みは3つに分かれる ③人間関係の悩み


■人間が悩む三大原因

先日読んだ「お金2.0」は、主にこれからの「お金」や経済システムについてのお話です。

「お金 2.0」 資本主義の先にあるもの

この本の中で
人間が悩む三大原因として「健康・人間関係・お金」が挙げられていました。

「お金2.0」の主題とは直接関係はないのですが、これけっこうおもしろいなと思って、自分の立場でいろいろと考えてみました。

■人間関係の悩み

人間関係に悩む人は多いです。
私も並の日本人ですから、他人からの評価や視線はとても気になります

かつて「鈍感力」というタイトルの本が大ヒットし、流行語大賞のトップテンに入ったこともありましたね。

 

この「鈍感力」という言葉は、ストレスに囲まれた現代社会を幸せに生き抜くためのキーワードのように思えます。

SNSが普及し、四六時中知人からの情報が垂れ流されます。
LINEではメッセージを読んだかどうかまで知られてしまいます。
仕事のメールも、土日夜間にかかわらず容赦なく送られてきます。

便利になったと同時に、とても息苦しい世の中になったなあと思うのは私だけではないはず。

■社会人は本当につらい:つらかった私の研修医時代


社会生活を送る上で人間関係は不可欠で不可避ですが、それゆえに悩む人が多いのも事実です。

たとえば私は、医学生から研修医になった、つまり学生から社会人になったときに非常につらい思いをしました

学生には、先生という何でも教えてくれる人がいて、それに付いていくだけでよかったわけです。
しかし一転して研修医になると、仕事の責任が一気に降りかかります

目の前には患者さんが居て、私が医師免許を持っている限りは新米だろうがなんだろうが、医師なんです
検査をして、診断をして、治療をしなければいけません。
筆記テストとは違いますから、答えも1つではありません。失敗もできません


4月頭から突然10人程の担当患者を割り振られ、ありとあらゆる電話が看護師からかかってきます

「○○の薬、明日からどうしますか?」
→医学生は一般名で薬剤を習うので、商品名で言われても分かりません・・・。

「今日入院した○○さん、病状説明を希望されています」
→他の重症患者の処置に手を取られて、まだカルテすらも見れてない。。

「○○さん、看護師で点滴とれなかったんでお願いします」
→点滴処置は学生同士で数回やっただけ。
手慣れたベテラン看護師でとれないのに、新米にとれるわけない('_')

こんな調子です。
「ひっきりなしに電話が鳴る」というのは、こういうことなのかと絶望しました。

 

学校の先生とは違って、手とり足とり教えてくれる人もいません
失敗したらとことん責められますが、かといってどうすればよいかを教えてくれる人ばかりではありません

他人が困っているのを楽しむ、意地の悪い人もいます

舌打ちされたり、「お前使えねーな」と罵られたり、大勢の前で散々バカにされたり、、、

ひとえに私の実力不足が原因ではありますが、初めから実力がある人なんていません。
誰だってビギナーだった時代があるはずですが、そういう配慮をみんながみんなしてくれるわけではありません

もちろん参考にすべきアドバイスもありますし、未熟者は早く一人前になれるよう頑張らなければいけません
が、すべてを真に受けていては心が持ちません

今でこそやりがいを持って、日々外来に手術に頑張っていますが、「この仕事は私には向いていない」と何度思ったかわかりません。

こんな本に、もっと早い段階で出会えていればもう少し苦労はましだったように思います。

「研修医になったら必ず読んでください」:新米医師が初期研修を充実させるために

■「図太く」「鈍感に」生きないと、つぶれてしまう


繊細な心は大事
です。
空気を読み、相手の気持ちを慮ることは、とりわけ我が国では重要視される能力です。

しかしそれが過ぎると、自分自身がしんどくなってしまいます
とくに入職したてだったり、新しい職場に移ったときだったり、私生活がしんどいときだったり・・・
周囲の話をすべて真に受けていては、つぶれてしまいかねません

職場、ママ友、家庭・・・人間関係はいつでも良好とは限りません
むしろ理想的な人間関係なんて、そうそうありません
いい環境であっても、いろんな人がいますから。

つらいとき・悩んでいるときには、あえて鈍感になる必要があります
肩の力が抜けて、少しでも楽になるはずです。
そうでないと、つぶれてしまう。

私は同期に相談したり、その手の本を読んだりしてつらい状況をなんとか乗り越えることができました。
誰も本当の意味では守ってくれません
自分の身は自分で守らなければいけません

自殺してしまった電通の女性社員も、精神を病んで仕事を止めてしまった人たちも、本だったり、相談できる友人や親だったり、なにか助けがあれば、最悪の事態は免れたんじゃないかなと思います。
私だって、一歩間違えたらそうなっていた可能性もありますから。

いろいろな本が出ていますが、最近読んだ中ではこちらの「繊細さんの本」がおすすめです。
具体的なシチュエーションごとに実践的なアドバイスが載っているので、自分の行動や思考にも反映させやすいです。

抽象的な精神論は、読んですぐは納得できても、実際の場面ではあまり役に立たなかったりしますから。

■人間が悩む、その他の三大原因

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