もくじ
■株価の暴落は避けられない
これまでの長い株式市場の歴史で、株価は暴落を繰り返してきました。
株価が暴落すると、投資家は不安になります。
このまま株を持っていていいのだろうか?
早めに損切りしなくていいのだろうか?
こうした焦りはしばしば「狼狽売り」と呼ばれるような、誤った投資行動を誘発します。
一般には高頻度な売買取引は長期的なパフォーマンスを悪化させるため、インデックスファンドをバイアンドホールドしておくのがもっとも無難で再現性の高いよい方法だと言われています。
それを頭では分かっていても、人間は理性だけで生きているわけではありません。
一時の感情に左右されることも、とくに株価暴落時には珍しくありません。
過去の金融危機をみれば、広くリスクを分散したETFや投資信託であっても50%以上の暴落は十分ありえます。
個別銘柄に至っては90%以上、最悪倒産して株が紙切れになることすらあります。
インデックス投資の名著はいくつもありますが、こちらは世界中で読まれるベストセラーです↓
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“title”: “敗者のゲーム”,
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■株価が暴落するからこそ、投資家は利益を得ることができる
株式はリスク資産であり、株価の変動は日常的です。
もっと言えば、その価格変動=リスクに対してプレミアム(割増料金)が発生している、とも言えます。
株主はそのリスクを引き受けることで、対価としてお金(キャピタルゲイン・インカムゲイン)をもらっているのです。
株価が変動しなければ、それは債券と同じです。
債券の利率が株式より低いのは、債券のほうがリスクが低いからです。
株式はリスクが高いからこそ、その期待リターンが高いのです。
2018年から2019年にかけての年末年始は、久しぶりに株価が大きく動きました。
私は淡々と株式の買い増しを進めましたが、そのときに考えたことを記事にしてみます。
以下のように、株価の変動を楽しむメンタルを手に入れれば、暴落相場は苦しくなくなります。
投資対象さえ間違えなければ、株価の低迷は将来見込めるリターンの源泉になるからです。
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“title”: “株の学校(CD-ROM付)”,
“description”: “高橋書店 窪田 剛(著)・柴田 博人(監修)”,
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■定期的な給与所得は、精神安定剤になる
定期的な給与所得の安心感はすさまじいです。
10万円の損失を出したって、毎月数十万円のお金が補填されます。
だから、何度でもチャレンジができるわけです。
極論を言えば、手持ちの資産がすべて吹き飛んでも、収入と支出の差がマイナスにならなければ(家計が赤字にならなければ)、破産することはありません。
何度でも、立ち上がることができます。
■レバレッジをかけないことで、リスクを抑える
上述の通り、私たちは何度でも立ち上がることができますが、レバレッジをかけた投資は注意が必要です。
レバレッジをかけると、うまくいったときのリターンは大きいですが、外れたときのダメージもその分大きくなります。
レバレッジのかけ方次第では、再起不能になってしまう可能性もあります。
株式でも、FXでも、レバレッジをかけた取引が可能です。
不動産投資も、初めに融資を受けてそれを元手にして不動産を購入・運用していくわけですから、レバレッジをかけていることになります。
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“title”: “初心者から経験者まですべての段階で差がつく!不動産投資 最強の教科書――投資家100人に聞いた!不動産投資をはじめる前に知りたかった100の疑問と答え”,
“description”: “鈴木 宏史 東洋経済新報社”,
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投資は投入金額の大きさがものをいう世界ですから、上手にやれば不労所得だけで生活できるようになりますが、マンション投資に失敗して億単位の借金をした人も知っています。
レバレッジをかけない現物取引では、莫大なリターンは得られません。
しかし、投資対象を見誤らなければ、身の丈に合ったほどほどのリターンは高確率に得られます。
このあたりはどこまでリスクを許容できるか・どこまでリターンを得たいかによって、価値観が分かれるところですね。
私の場合は本業収入がそれなりに充実しているため、本業である医師としての仕事をきちんとこなすことで待遇的にもやりがい的にも満足しています。
大金持ちになって不労所得だけで生活したいわけではないので、レバレッジはかけずに手堅く投資をしています。
レバレッジをかけずに現物投資だけにしているからこそ、株価が暴落しても平気でいられるわけです。
■個別株を買わずにETFを買う=個別株リスクを抑える
個別株の場合は、個別株リスクがあります。
市場全体が好調でも、業績不振で倒産したり、粉飾決算などの不祥事が発覚したりして、株価が暴落する可能性があります。
もちろん逆に、不景気でもそれを出し抜いて株価が上昇していく可能性ももちろんあります。
一方ETFや投資信託は、「特定分野の株の盛り合わせセット」です。
銘柄も多数に分散されており、入れ替えもあります。
個別株リスクが極小化されているわけです。
各社ごとの決算や業績をこまめにチェックする必要がありません。
株式自体のリスクが差し引かれるわけではありませんが、このあたりのメンテナンスが不要なだけでも気持ちが楽になります。
まして私の場合は本業の時給がそこそこあるので、下手に決算書を読むよりもさっさとバイトをするなりして収入を増やす方が、よっぽど効率がいいです。
■配当金は精神安定剤
定期的な配当収入は、絶大な精神安定効果があります。
なぜなら仕事をしなくても、海外リゾートでだらだらしているだけでも、定期的に入ってくるいわゆる「不労所得」だからです。
投資金額が積み上がれば積み上がるほどこの不労所得も増えると思えば、少々株価が下がろうが楽しく買い増しすることができますね。
■余裕資金を確保しておく
余裕資金があれば、精神的なゆとりが生まれます。
たとえば手元に1万円しかなければ、株価の変動に一喜一憂せざるを得ません。
現金資産1万円だけでは、生活していくのは大変だからです。
もしも暴落で株の評価額が吹き飛べば、たちまち一文無しになってしまいます。
しかしたとえば手元に生活費2年分の現金があれば、株価はさほど気になりません。
株価が上がろうが下がろうが、丸2年間は収入が途絶えても、生活水準を変えずに生活していくことができるからです。
この余裕資金は自分の価値観やそもそもの年収、リスク資産の割合など、リスク許容度によって大きく変わります。
仮に暴落しても精神の平静を保てるような額を自分で模索しておく必要があるでしょう。
心の平静を保つことができれば、無駄な「狼狽売り」を避けることができます。
アセットアロケーションは大事だということですね。
AIを活用した資産運用サービス(ロボアドバイザー)最大手、ウェルスナビ創業者の柴山氏の本は、そのあたり大変参考になる良書ですね。
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“title”: “元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いたこれからの投資の思考法”,
“description”: “柴山 和久 ダイヤモンド社”,
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■半値になってもいい銘柄を買う
投資の世界の格言として
「半値になっても保有し続けられる株を買え」というものがあります。
優良な投資対象であれば一時的に株価が下落しても、いずれどこかのタイミングで適正な(あるいは割高な)株価水準まで回復してくるはずです。
もちろんのことですが、私は自分が優良だと考えるものにしか投資をしません。
現在の保有銘柄や購入スタンスも適宜noteで更新しているので、こちらをみていただけると参考になるかもしれません。
>>>note:「若手医師の収入・支出・金融資産・投資方針」
■お金に困ったら、医師バイトなどで収入を増やせばいい
資産評価額がどんどん減っている
今月は支出が多すぎた
株価が下がって割安になっているから、もっと買ってたたみかけたい
手元の現金を増やすニーズは、投資をしていれば必ず訪れます。
そんなときは、収入を増やせばいいのです。
普通の会社員の場合は、残業代くらいしか収入の多寡をコントロールすることはできません。
しかしスキルがあれば、収入を増やすことは難しくありません。
医師であればなおのこと、アルバイト収入で簡単に手元の現金を補充することができます。
隠れ収入を確保するのも収入アップのよい手段ですね。
医師でなくとも、高効率でお小遣いをアップさせる方法もあります。
私は1番目の方法(【誰でも隠れ収入】)だけで、すでに月あたり3時間労働・10万円前後の収入を得られるようになってきました。
■株価の暴落を楽しむメンタル まとめ
株価の上下は日常茶飯事です。
それにいちいち一喜一憂するのも悪くはないですが、精神的に不安定になってしまってはいけません。
娯楽としての投資であれば構いませんが、ほとんどの人にとって投資とは資産形成の一環のはずです。
資産を形成したいのに狼狽売りをしていてはいつまでたってもお金は増えません。
正しい心構えを意識し、適正な対象に投資をする。
リスクの許容範囲を考えて、無理のない運用を心がける。
当たり前のことをきちんとやっていくことで、末永く投資の世界に居続けることができ、資本主義の恩恵を受けることができるのです。
今後も労働者と資本家の格差は増大していきます。
あくせく労働を続けるよりも、少額でも株式投資で資本家の側に回ることが、負け組にならないために重要なことです。
このあたりはトマ・ピケティの「21世紀の資本」が非常に有名ですね。
「r>g」という、おそろしくシンプルな数式で資本主義の世界を表現することができます。
どおりで、私たち労働者があくせく働いても対して稼ぐことができないのに、富裕層は何もしなくても何億ものお金が舞い込んでくるわけです。
原著を読むのは大変なので、わかりやすく図解してくれたまとめ本のほうを読むのをおすすめします。
(経済学部の学生さんは頑張って原著を読んでくださいw)
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