日本はアメリカの飼い犬 恐るべき医療マネーの搾取システムと、巨額の医薬品貿易赤字


■日本はアメリカの飼い犬

第二次世界大戦後の国家再建以来、日本は一貫してアメリカの飼い犬状態です。

アメリカが東アジアに影響をもつための拠点として、植民地とまではいいませんが間接的に日本は支配されているといっても過言ではありません。

在日米軍もその一環ですよね。

■莫大な医療マネーがアメリカに流れている


医療従事者はよく知っていることですが、医療に関していうとすさまじい金額がアメリカに流れています
私たちの私財も、日本の税金も、莫大なお金が海外に垂れ流されています

医療のイノベーションが日本から生まれることは少なく、大半は欧米とくにアメリカからです。
基礎医学研究では日本はある程度いい線まで行くのですが、臨床研究となると貧弱です。

研究者に実学のノウハウがないし、国の制度としても海外よりも後れています。

いい「タネ」は生み出せても、その「実」はほとんど欧米に独占されている状況です。
なぜならばお金が発生するのは基礎ではなく臨床の研究成果からだからです。

■巨額で、しかも増え続ける医薬品貿易赤字


(アゴラ言論プラットフォーム 中村祐輔氏記事より)

実際、日本の医薬品輸出入について見てみると、すでに輸入額は年間3兆円に到達寸前で、しかもその金額は年々増加しています。
今後も次々と海外発の高額な新薬承認が見込まれているため、この輸入超過はますます増加します。

■白内障手術でアメリカに流れるお金

たとえば白内障手術を考えてみましょう。
病院には、いかほどの経費がかかるのでしょうか。

まず白内障手術をするためには手術用機械が必要です。
国内シェア1位はアメリカのアルコン社。
現在の売れ筋は「センチュリオン」という機械ですが、本体価格は定価で2580万円(税抜)です。
眼科が白内障手術をしたければ、このレベルの初期投資が必要です。

この機械に加えて、手術1件毎に数万円のパックが必要です。
プリンタのインクビジネスのように、手術をするかぎり固定費用がかかり続けます
いわゆるサブスクリプション(購読)で、課金ビジネスモデルとしては最高です。
アルコン社としては安定的な収入源になります。

乱視を正確に評価するための術中前眼部OCT、正確な切開創作成などのためのフェムトセカンドレーザーも、必須ではありませんが高い手術クオリティを保つために導入している施設もあります。
このためには、さらに1000万円単位の追加投資が必要になります。


また白内障手術では、眼の中に眼内レンズを挿入します。
日本メーカーも頑張っていますが、世界ではアメリカのアルコン社・同じくアメリカのAMO社(ジョンソンエンドジョンソンのグループ会社)が二大巨頭です。

アルコン社が公式HPで定価を公表しています。

いわゆる普通の眼内レンズ (acrySof iQ)の定価は11万円(税別)

眼鏡をかけなくても近くも遠くも見える、という触れ込みで最近流行の多焦点レンズは定価21万円(税抜)

多焦点レンズにさらに乱視用の性能を加えると定価25万円(税抜)

手術1件当たりにこれだけの費用が必要です。

その他、メスや鑷子(ピンセットのことです)といった手術器具だったり、清潔操作のための薬剤だったり、医療用器具は割高でとかくコストがかさみます。

その他にも手術顕微鏡なんかも必要ですね。
顕微鏡はヨーロッパが強く、シェアのほとんどはカールツァイスやライカが占めます。
このあたりはカメラメーカーとしても一般の方もよくご存じの会社ですね。
顕微鏡も、お値段は自家用車くらいはします。

もちろんあくまで定価なので、手術件数の多い病院であればスケールメリットである程度安くなります。

しかしこれだけのお金がかかり、医師や看護師に人件費を払うとそんなに利益は出ません

※参考:季刊「イザイ」第26号

■医療費の観点から考えてみる

病院が負担する経費について考えてみました。
この経費は結局誰が負担するのかというと、医療費になりますから患者と国ですね。

日本には国民皆保険制度があるため
自己負担は多い人で3割、後期高齢者であれば1割、生活保護であれば0割 です。

つまり患者本人の個人資産と、国の税金が最終的に海外へ流れるわけです。

ちなみに高額療養費制度や医療費控除などのシステムがあるため、あまりに医療費の自己負担が多い場合には国が患者の代わりに費用を受け持ってくれます。

■日本の医療費は、アメリカに垂れ流し

病院で働いていると、日本語の話せない生活保護患者もときおり診ます。
どういう審査で生活保護を受給できるようになっているのか理解できませんが(なにかおいしい裏道があるのでしょう)、そんな人にも日本の税金がじゃぶじゃぶ使われています


結局、日本の医療は制度上、アメリカへの巨額納金システムとなっています。
だから私は、アメリカの企業に投資をするんですよね・・・。
後日追記

素晴らしいイノベーションが生まれ、世界中でヤクザビジネスをする。
利益を生む体質が、日本の多くの企業と全然違うんです。

マイクロソフトだって、アマゾンだって、アップルだって、みんなアメリカの会社です。
ソフトもハードも押さえることで、世界を支配できるわけです。

ちなみに、白内障手術関連以外でも、ありとあらゆる分野で同じような納金システムが出来上がっています。
バイオ製剤 後日追記

日本が変わらない限り、いつまでたっても日本はアメリカの飼い犬のままです。

 

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