医師投資家が、ETF(上場投資信託)を購入する理由


投資商品にはたくさんの種類があります。
投資信託、個別株、ETF、REITなどなど。

その中で私はETFを中心に、資産運用するようにしています。
詳しくはこちら↓

今後の投資方針について

もちろんその選択には、私なりの理由があります。

■①ETFは分散されているため、個別株よりもリスクが低い(価格変動がより少ない)


ETFや投資信託は、いわば「個別銘柄を束にしたセット商品」です。ものによって個別銘柄の数は異なりますが、たとえばVTI(全米株式ETF)では銘柄数は3600と、かなり分散していることが分かります。

個別銘柄の場合は値動きが激しくハイリスクハイリターンなものになりますが、ETFであれば値動きはかなりマイルドになります。
好調な企業もあれば、不調な企業もあり、それらの値動きが相殺されるからです。
本業の稼ぎがある程度見込める上にアーリーリタイアしたいわけでもない私にとっては、過度なリスクをとって一攫千金を狙う必要がありません。

株価の暴落を楽しむメンタル:リスクを抑えながら、手堅く資産を増やす方法

個別銘柄を扱う場合には、その企業毎に経営状況や決算をしっかりチェックしておかないと、突然の暴落で大損することがあります
経営破綻でもしようものなら、投資した金額はゼロになってしまいます。かつてJALが経営破綻したように、安泰だと思っていた企業も一寸先は闇です。
そのリスクを減らすために日々経営状況をチェックするのはなかなか大変です。

また指数に連動したインデックス投資は、他の投資方法と比べて安全で効果的だと過去200年の資本主義の歴史の中で証明されています。

たとえばJNJ(ジョンソンエンドジョンソン)は超優良な個別銘柄として投資家の間で人気を博しています(実際その通りだと私も思います)が、実はヘルスケア部門の銘柄を束にしたセット商品であるVHT(米国ヘルスケアETF)に、2004年来のリターンで大負けしています↓

(Google Finance よりデータ引用)
JNJのほうが配当利回りが高いので、配当金再投資を行ったとするとその差は縮まりますが、それでも逆転はできません。

天下のJNJですら指数に勝つのは難しいわけですから、下手に個別株リスクをとるよりもインデックス投資でのほほんとすればよいのです。

専業投資家の場合はほかに稼ぎがありませんから頑張らなければいけませんが、私のような兼業投資家は投資だけに時間を使えるわけではありません
本業である医師としての仕事を邪魔するようでは、本末転倒で私の人生ややりがいにとってはマイナスになってしまいます。

■②ETFは長期投資のコストが安い


ETFでは信託報酬や売買手数料がかかります。
しかし私が購入しているバンガード社やブラックロック社のETFはそのコストが非常に安いことで有名です。

たとえばHDV(米国高配当ETF)は年間0.08%です。VTI(全米株式ETF)に至っては年間0.04%となっています。
これは取引金額が日本の投資信託等と比較して桁違いに多く、スケールメリットにより経費を下げることができるからです。
昨今は日本の投資業界もコスト削減に取り組んでいるためかなり安くなってきたものの、現状ETFには太刀打ちできません

売買手数料に関しては、優良な投資信託であれば無料(ノーロード投信などと呼ばれます)のためETFよりも有利です。
しかし私のような長期投資家の場合には、売買手数料は買う時と売る時の合計2回しかかかりません。そしてその手数料率は長く持てば持つほどに意味合いが小さくなります
信託報酬や信託報酬は毎年かかってきますが、売買手数料は高頻度に売買しない限りはあまり大きな影響を及ぼしません。
また購入金額が大きいほどに手数料率は下がるため、収入の多い人はETFでも手数料負けしにくくなります

ちなみに私がメインで使用しているSBI証券のNISA口座であれば、海外ETFの買付手数料が無料のためさらにETFは有利になります↓

証券会社の選び方:良心的な証券会社を見分けよう

■③ETFは配当金を出す

配当金を出さない無配型投資信託が有利」という意見が多いですが、私は違った捉え方をしています。

こちらの記事に詳しく書きました↓

配当金のない投資信託は、配当金を出すETFよりも本当に有利なのか

■医師投資家が、ETF(上場投資信託)を購入する理由 まとめ

上記の理由で私はETFを主に購入しています。

私のように本業の稼ぎがしっかりしている
そこそこの労力で効率よく運用したい

といった場合に特に適性があるように思います。
多くの勤務医は経済的境遇が似ているでしょうから、私の投資スタンスはある程度参考になるのではないでしょうか。

資産形成を自動化して、効率よくお金を増やす方法

■ただし楽天カード+楽天証券ユーザーは投資信託も検討すべき

私は原則としてETFを投資対象としていますが、一部の資金は投資信託に充てています
なぜなら、楽天カード&楽天証券ユーザーは、投資信託の積立で圧倒的な優遇が得られるからです。
どちらも無料で準備できますから、この制度を使わない手はありません。

【衝撃】投資信託を積み立てるなら、楽天証券一択になった

 

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