医師ってどんな仕事?:医師による職業ガイド


医師という職業に就くためには、大学受験で医学部医学科を受験し合格しなければいけません。(※学士編入というマイナーなルートもないことはないです)
つまり遅くとも大学受験生(高2~高3あたり)までには医師を志している必要があります。

受験競争を勝ち抜き、医師国家試験に合格し、一人の医師として働く管理人が思う職業としての医師について書いてみました。

やりたいことができる

やりたいことができる、というのは他の職種と比較して最も異なる、医師のアドバンテージだと思っています。
医師の場合、専門科を好きに選択することができます
その科の中でも、手術をがんがんやりたい・趣味の時間を取りたいなど細かいニーズに合わせて働き方を比較的自由にデザインすることができます
開業医として自分の理想の医療をすることもできるし、先進的な施設で最新の治療に従事することもできます。
iPS細胞の山中教授のように医学研究に精を出すこともできるし、医系技官という厚労省の役人になって行政を動かすこともできます。
小説家になる人や、医学知識を生かした医師タレントなんていう道もあります。
それぞれのフィールドを行ったり来たりすることもできるし、二足のわらじを履く人もいます。
大事なことは、それをすべて自分の意思で決定できるということです。

農学研究をやりたいと言って農学部に入った友人は、就活に失敗して通信会社に就職しました。
薬の研究開発をしたいと言って見事に製薬企業に内定した友人は、営業部門に回されました。
自分の希望していない分野で新たな出会いが生まれる可能性はもちろんありますが、自分のやりたいことをやりたいようにやる、というのは社会の中では想像以上に難しいです。

そうした同期の姿を目の当たりにして初めて、医師という職業の自由度を知りました。
私はやりたかった眼科に進み、やりたかった手術を日々しています。こんなに自分の思い通りに仕事をデザインできる職業を、私は他に知りません

格別なやりがいがある


とくに眼科では、視力という患者本人が自覚できてかつ客観化・定量化できる指標があります。
治療がうまくいけばそれは誰の目にも明らかで、患者さんからは本当に感謝されます
私が一番うれしいのは患者さんからの感謝の手紙で、すべて大切にとってあります。

白内障手術は術式が確立されており、また有病率が高い(歳をとれば全員が白内障になります)ことから、眼科でもっとも数の多い手術です。
赤の他人をメスで切るという冷静に考えるとおぞましいことをしていますが、大いに喜んでもらえ本当にやりがいのある仕事です。

モンスターペイシャント(患者)もたまにいて、とんでもないことを言ったりされたりすることもありますが・・・

医師免許は国家資格

医療系全般に言えますが、国家資格は就職に本当に強いです。
全国どこでも働くことができます。
病院の居心地が悪いなら他へ移ればいいし、家族の事情で地元に帰るのも容易です。

一般企業の場合には、卓越したスキルがないかぎりは会社にしがみつかないと生きていけない人も多いです。
転職市場も広まりつつありますが、転職が本人の人生に大きなプラスをもたらすかどうかはケースバイケースです。
リストラや倒産で人生が狂ってしまう可能性もあります。

それと比べると、国家資格の存在は人生設計に一定の安心感を与えます。(もちろんその資格を取得するために、たくさんの努力は必要です)

安定した収入が得られる

勤務医の場合はあくまで「雇われの身」ですから、毎月毎月一定の給与所得が入ってきます
また若いころから比較的給与に恵まれる、というメリットがあります。
労働時間や訴訟責任、緊急呼び出しなどもあるため、そうした苦労に見合っているかはわかりませんが。。

ちなみに医学部に合格できる学力があるなら、帝大から大企業に入って順調に出世する方が福利厚生・退職金も含めた生涯所得は上回ると思います。
こんなブログを運営していてあれですが、お金儲けがしたいなら医師という職業は若干コスパが悪めです。

投資に関するコメントが多めですが、医師の収入についてもいろいろと述べています↓

医師が投資をすべき理由

高い社会的信用がある

日本国内でも、国際的にも医師は非常に尊敬される、社会的信用の高い職業です。
お見合いでも、住宅ローンの融資でも、医師という職種がマイナスにはたらくことはあまりありません。
国際線の飛行機に乗った時に隣席の海外の方と話し込むことがありますが、やはり医師へのリスペクトを感じます。たいていビジネスクラスに乗ります(もちろん自腹ではなくマイル利用です笑)ので、相手もそれなりのステイタスの方です。
欧米人から見るとアジア人はとくに若く見えるようですが、仕事内容も含めお互いにしっかり話をしてみると扱いが明らかに変わります。(話す前はお金持ちのお坊ちゃんにでも見えるのでしょうw)

外商カードの記事は、世俗的でお恥ずかしい内容ですが、社会的信用の高さを示す好例です↓

医師と百貨店の外商カード

勤務医の労働環境は劣悪

上でも少し述べましたが、労働管理がまるでなっていないおかしな職種のうちの一つです。
よく比較されるパイロットとは真反対の、劣悪な労働環境です。

残業はブラック企業でもありますが、夜中の呼び出し・休日返上の診療、当直明けも通常勤務(時間外労働がなかったとしても36時間連続労働になります)など、科や病院にもよりますがとてもまともではありません。
応召義務や医師は倫理的であるべき、といった論理がまかり通る、異常な環境です。
まったく同じ職場でも看護師を筆頭としたコメディカルはきちんと休みが取れるにもかかわらず・・・

ワークライフバランスの観点から自分の専門科を選ぶのも、重要だと思います↓

現役医師がおすすめする/しない、専門科の選択

まとめ

職業選択としての観点から、医師という仕事を考えてみました。
受験戦争という点取りゲームの頂点として医学部を選ぶというのは得策ではありません。
また高給取りだからと医師になるのもコスパがいまいちです。

高い倫理観が要求され、労働環境もよくありません。
しかし 合法的に他人の身体に薬を入れたり、メスで切ったりする行為は、医師にしか許されていません。
他人の健康や命を司る独占資格であり、相手(患者)からの感謝の言葉は何にも代えがたいやりがいです

医師という職業の特性を理解し、なってみたいと思う人がいればぜひ志してほしいなと思います(*^_^*)

 

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